株式会社unbotのDMPサービス「TERAS(テラス)」が中国で著作権を取得!ノリで上海に来た青年が、中国でデータ解析サービスをゼロイチで立ち上げたTERASの開発秘話を一挙公開!
中華圏向けオンラインマーケティングサービスを展開する株式会社unbotの、DMPサービス「TERAS(テラス)」が今年の6月8日に中国で著作権を取得しました。
今回は、TERASを立ち上げたResearch&Development 事業部マネージャーの安本さんに、TERASの開発秘話から著作権取得までにどのようなストーリーがあったのかを伺いました。
友人の誘いで勢いから中国にやってきた青年が、気が付いたら異国の地、中国でデータ解析サービスをゼロイチで立ち上げていた!?最後までお見逃しなく!
まず、安本さんのunbot入社のきっかけを教えてください。
私は大学で情報工学を専攻し、大学院ではAI領域の機械学習を学んでいました。卒業後は大阪のウェブ制作会社に就職し、ウェブ制作やマーケティング業務に従事していました。2年半務めた後、unbotに勤める友人からの1年以上にわたる熱烈な誘いを受けていたこともあり、中国の大規模な市場で新たな挑戦してみようと思い、2017年にunbotの上海子会社(unbot China inc.)に入社しました。
当時はEC事業部の店舗運用スタッフとしてクライアント様の店舗運用をいかによりよくできるか、レポーティング、KPI・スケジュール管理など様々なことをやっていました。
なぜDMPの開発を始めたのですか。
もともと、社内の別のスタッフがクライアント向けに競合の価格トラッキングシステムの開発を行なっていましたが、様々な問題が発生して開発は一時中断せざるを得なくなりました。
私はずっと社長から、「自社のオリジナルサービスを持ちたい!」と言う話を近くで聞いていたので、その願いをなんとか叶えられないかと頭を捻らせていました。この時、すでにunbot社内でEC店舗運営のノウハウのデータが蓄積していたこともあり、社長に「思い切って自社のDMP開発に方向転換しませんか?」と提案したのがDMP開発のきっかけです。
事業計画書を一から作成して持って行きました。計画書に目を通した社長から「やってみようか。」というお言葉をいただけた時は嬉しさのあまり震えましたね(笑)データ分析が好きだったこともあり、データ方面での提案改善やマーケティングプランを勝手に作っていく中でTERASの必要性に気付いていけたのだと思います。
正式に社内でResearch&Development事業部を立ち上げたのは2018年10月のことでした。私は一からDMPの構想を練り、事業計画書の作成に明け暮れました。メンバー集めは想像以上に時間がかかり、7ヵ月の準備期間を経て、2019年の5月にやっと開発に着手開始できました。
新規事業部を立ち上げた時のお気持ちを教えてください。
自分の事業部を持つことができ、とても嬉しかったです。同時に、「失敗できない、絶対に成功させるぞ!」というプレッシャーも感じていました。
一から共にシステムを開発してくれるメンバーを募集したのですが、なかなか思うような理想的な人材には出会えないものですね。
サービスのより深い構想を練りながら、根気よく理想の人材を探し続け、時間はかかりましたが2019年の5月からシステムの開発に着手することできました。
開発で大変だったことを教えてください。
大変だったことは、まず始めにメンバーの採用ですね。
これまで社内にプログラミングに多少知識のあるスタッフはいても、本業にしているエンジニアの採用は初めてだったので、unbot史上最も特殊な採用だったと思います。弊社が一番重んじている「カルチャーマッチ」という点は無視して、開発の即戦力になる方のみを採用しました(笑)
採用後もアナリストやエンジニアという各自の役割が違えば、業務の進め方も当然違い、話し合いながらチームで1からルールを作っていくのも労力が要りましたね。
あとは、月に1度の席替えイベントも、うちの部署だけ特別に対象外にしてもらい、隔離されたスペースでメンバーと集中して作業を行わせてもらっていました。他のメンバーからは、「安本の部署は何をしているのか」と、思われがちな理解されにくい業務内容ですし、いわゆる赤字の投資事業部なので、利益を出している事業部さんたちには頭が上がりません。それにEC部のデータを使わせてもらうので、密なコミュニケーションは欠かせません。なので他部署の業務を積極的に手伝ったりしています。
あとは法律関係ですね。中国のデータ関係の法律が曖昧で、これも説明が難しいので割愛しますが、とても対応が難しかったです。
やりがいを感じたところを教えてください。
やりがいはやはり、自社のオリジナルサービスを持てるということですね。
0から1を作っていく過程って大変ですが、おもしろいですよ。
一からメンバーを集めたことも、貴重な体験になりました。エンジニアはいまどこも売り手市場で人手不足です。それに私は中国語が話せないので、日本語か英語でコミュニケーションをとれる人材を確保するのは至難の技でした。しかし、採用が成功したのは開発内容に面白みを感じてくれたからだと思っています。ありがたいことですし、このメンバーだからこそ良いサービスが作り出せると思い、そこがやりがいとモチベーションに繋がっています。
TERASのサービス概要を教えてください。
一言で言うと顧客の行動理解プラットフォームです。
いままでベテランのEC店舗運営担当者が感覚で判断していた部分を、データで可視化できるようにしました。
たとえば、まとめ買い顧客の購入回数をキャンペーン時とそうでない時で分けて定量化して割引率の設定に活かしたり、優良顧客の購買パターンを可視化して新規顧客がそのパターンに乗るよう施策を設計し、LTVの向上を図ります。その他にも、ブランド独自の定義で自社の新規/優良/流出顧客の割合を算出し、広告投資金額の配分を見直したりすることに活用できます。
TERASの名前とロゴの由来を教えてください。
「顧客理解を促進していくことでお客様の未来を"照らす"、”テラバイト”規模のビッグデータもお客様の目的を達成するためにしっかり活用していく」ということでTERAS(テラス)と名付けました。
ロゴはunbotのコーポレートカラーが黄色ということや、データにしっかり働いてもらうためのプラットフォーム作りという意味も込めて蜂のキャラクターを採用しました。
著作権の取得は大変でしたか。
大変と言うか、天猫やJD.comという大手ECプラットフォーム側からデータをもうために著作権が必要なので、とらなければサービス提供ができないので必須任務でした。申請のために何百枚ものPDF資料を用意したり、社外の専門家の方とのやり取りも骨が折れました。
2019年末から準備して、今年の6月にようやく著作権を取得できました。チームで切磋琢磨して作ってきた我が子のような「TERAS」をやっとローンチできる!と胸をなでおろしましたが、事業部としてしっかりと利益を上げなければいけないので、これからですけどね!
TERASの今後の展望をお聞かせください。
私たちは「顧客理解の多角化、そして、精度向上」を今後のプランとして見据えています。
TERASは現在、顧客理解における「当たり前」をサービスとして提供しております。中国はプラットフォームが中心ですべてのブランドがデータ基盤を持つことは困難であることのは確かですが、何か新しいことをしたかと言われると、作っておきながら言うのはおかしいかも知れませんが、疑問です(笑)
しかし、始めるときには必ず通過するスタート地点は準備できたと考えています。
今後は、ブランド独自のデータを収集するプラットフォームを構築したり、集めたデータから売上向上に繋がるような活用方法の模索を行い、日本から中国進出するクライアント様が思う顧客理解の「当たり前」のレベルを底上げしていく必要があると考えています。
クライアント様の高い要求に一つ一つ答えていき、「データ分析は超能力だ」という幻想を現実にしていきたいと思っています。
<スタッフ紹介>
■安本 亮介(やすもと りょうすけ)
unbot China inc.
Research&Development Dept. (Manager)
アメリカ生まれ、6歳から大阪で過ごす。
同志社大学では情報工学を専攻し、大学院ではAI領域の機械学習を学び、在学中に東京のウェブサービス会社でグロースハックを行うインターンシップを経験。大学時代の経験から起業も視野に入れたが、新卒で大阪のウェブ制作会社に就職。ウェブ制作やマーケティングを学ぶうちにブランディングやユーザーの購買行動に興味を持つ。
2年半務めた後、中国の市場の大きさに魅力を感じて2017年にunbotの上海子会社(unbot China inc.)に入社。Research&Development Dept. を立ち上げ、マネージャーに就任。自社DMPサービス「TERAS」の開発に従事。
好きな映画は「the social network」、好きな言葉は「勝つまで負けない」。
<unbot会社概要>
株式会社unbot(アンボット)は、中国現地(上海/北京)に運営拠点を持ち、中国で国内/越境EC店舗運営支援やソーシャルメディアの運用を中心としたオンラインマーケティングサービスを展開する企業です。
【主な事業内容】
■中国国内/越境EC店舗運営サービス
■訪日インバウンドサービス
■インフルエンサーマーケティング(KOL、KOC)
■代理商サービス
■中華圏ソーシャル・マーケティングサービス
■「TERAS」自社開発DMPサービス
■会社概要
会社名: 株式会社unbot(アンボット)
所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-21-7ユニバースビルパートⅡ 2F
代表者: 代表取締役社長 中町 秀慶
設立 : 2014年11月 (創業:2011年9月)
・公式サイト: http://unbot.co.jp/
・公式Twitter :https://twitter.com/unbot_inc
・公式Instagram :https://www.instagram.com/unbot_inc/
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