ウィズ・コロナ時代で変わる、オンライン+リアルの学びとは
子どもたちの学習環境の急激な変化に、やる気スイッチグループは今どう向き合っているのか - この半年余りの間、新型コロナウイルスによって子どもを取り巻く学びの環境が一変した。教育においても、世界中でオンライン学習が急速に広がり、教育のニューノーマル(新常態)が形づくられてきている。国内でも教育のICT化が各方面で進んでいる。
ウィズ・コロナの環境の中、やる気スイッチグループで今起こっている新しい学習のあり方とオンラインの可能性、これからの可能性について紹介する。
オンライン+リアルの学び その1
家庭での予習を起点に、PDCAをまわす英語学習モデルが誕生
個別指導学習塾「スクールIE」を基幹事業とするやる気スイッチグループだが、学習塾事業の次に誕生し昨年20周年を迎えた子ども向け英語教室「WinBe」は、子ども向け英語教室が飽和状態の中で転換期を迎えていた。
「これまで子ども向け英語教室はすべてと言っていいほど『復習型』がノーマルだったんです。教室で学んだことを家でも練習してみましょう、今日習ったフレーズを使って次回までにここを宿題にします、といった具合に。日本人の多くが、『中学・高校で英語を勉強したのに、どうして上手く話せないんだろう』と悩んできたのも、同じ型の中で発想の転換ができていなかったからかも知れません。」と話すのは、やる気スイッチグループの執行役員で英語みらい準備室の谷川 恵美子 室長。某大手英会話スクールから13年前に移籍し、これまで英会話教室「WinBe」、英語で預かる学童保育「Kids Duo」といったグループの英語教育ブランドの成長を支えてきた。
英語学習サービスの成熟に伴い、カリキュラムの転換を模索していた矢先、社長から、ある海外のオンライン英語学習サービス企業と会ってみるよう勧められた。オンラインの英語学習アプリの話を聞き、ある学習モデルが思い浮かんだ。「自宅で予習することを前提にレッスンを組み立てるとどうなるだろう?」
急きょ結成されたプロジェクトチームのメンバーと議論するうち、「仕事でPDCAをまわすように、英語学習の進捗管理と検証を繰り返していくことで、学習習慣が身につき、学習の質を高めることができるのでは。そして、よりよい結果を目指そうというサイクルを作ることで、学習のモチベーションを上げ続けることができるのではないか。」という考えに結び付いた。さらに、英語学習アプリ以外にも、あらゆる英語学習サービスのパートナー探しも並行して行うことになった。
そして、今年8月に誕生したのが最先端のバイリンガルキッズ育成スクール「英語みらいラボ 能見台」。第1弾として提供するのが、1日15分のアプリ学習で自宅での英語学習を習慣化し、週1回の教室レッスンと月2回のネイティブ講師のオンラインライブレッスンで楽しく学ぶ、新しい”オンライン+リアル”の英語学習コース「Fun Kids English(ファンキッズイングリッシュ)」。前述の英語学習アプリと、英語のオンラインレッスンという、2種類のパートナーを組み合わせた。
新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン学習が急速に広まったとされるが、このコースの大きな違いは、オンライン学習をリアル学習の置き換えで使うのではなく、オンラインとリアルを適材適所で使い分け、融合させることにある。リアルの授業では日本人講師がコーチングしながら、生徒一人ひとりの1週間の学習を振り返るためのテストや成果発表、動画撮影で学習のアウトプットを行い、月2回のオンラインライブレッスンでは海外在住のネイティブ講師とのコミュニケーションに挑戦する。予習の後工程として学習成果のアウトプット量が多く、”使える英語”の効率的な習得を目指す。
巷の大人向けのオンライン英会話レッスンでは、フィリピン人講師とのマンツーマンレッスンなどが普及してきたが、一般的には独立したレッスンが主流。「PDCAをまわすような学習モデルのアイデアは、おそらく自分で自分の『やる気スイッチ』を入れられるようにするグループ理念から出た発想だと思います。」そして、「一斉休校や外出自粛でオンライン学習が広まったとはいえ、これまでも子どものオンライン学習は続かない…、オンライン学習は身にならないというのが定説でした。学習時間やモチベーションの持続を子ども自身がコントロールするのは難しく、大人がタイムキープをしたり、励ましたり、ヒントを与えたりして答えを引き出したりしながら学び続ける仕組みが必要と考えました。」(谷川)
また、このコースのもう一つの利点は、コロナ禍で海外からの採用が停滞しても”ネイティブ英語講師不足”の悩みから解放されることだ。このカリキュラムは今後、WinBe向けにも展開を進めることになった。現時点では、このサービスのオンラインレッスンは協業先企業に所属するネイティブ講師が行っているが、今後はグループ社員や現地採用などの可能性も探っていく。
やる気スイッチグループではまた、2018年にやる気スイッチキャリアという関連会社を設立し、フランチャイズ教室へのネイティブ英語講師の派遣を始めている。海外企業との提携によりネイティブ講師人材も拠点を選ばずダイナミックに配置することができる。
[次回: オンライン+リアルの学び その2 | DXから一番遠いところにいた幼児教育が、オンラインで実感したこと]
やる気スイッチグループ 公式サイトURL:https://www.yarukiswitch.jp/
英語みらいラボ 能見台 公式サイトURL:https://yarukiswitch.studio.site/efl
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