☆滅ぼし物語☆1期10章

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著者: 高橋 ひろりん

エビルプラント「ヒゥゥエ・・・」

小さな鳴き声とともにエビルプラントは大地に伏した。しかし2匹のエビルプラントはユーリの後ろにいるソルに狙いを変えたのか、動く速度が早くなる。

エビルプラント「ヒゥゥエ!!」

エビルプラント2匹はまるで連携しているかのようにソルに近ずいてくる。

ソル「うわぁ!」

大きな声を出すとユーリはエビルプラントがソルを狙っているのに気ずいたらしく、その行く手を阻むようにユーリが剣を構えた。

6話 完

7話(不思議な光)

辺りが真っ暗になっている中、不思議な光がソルを包み込む。

ソル「ん?傷が治っていく・・・」

ソルの右腕の傷は不思議な光によって治っていった。

ユーリ「うぉぉぉ!!」

ユーリは叫びながらエビルプラントに剣を振り下ろした。しかしそれを軽々とかわすとエビルプラント2匹はユーリを通り過ぎてソルの目の前まで迫ってきた。

ユーリ「危ないっ!」

ソル「大丈夫だ!!」

ソルは剣を引き抜くとエビルプラントに剣を斜めに振り下ろした。斜めに振り下ろされた剣はエビルプラント2匹に上手く当たり、2匹は大地に伏して動かなくなった。

7話 完

8話(傷について)

エビルプラントとの戦闘に力を使い過ぎたのか、ユーリとミナは武器を収めるとソルに呼びかける。

ユーリ「行くぞ!」

ソル「はいっ!」

ソルがユーリに返事を返すと、ユーリいるところに駆け寄った。

ミナ「ユーリ、ソルの右腕が治っているわ!」

ソルがユーリのそばまで来ると、ミナは右腕の傷が治っている事に気付いた。

ユーリ「さっき不思議な光がでてたな」

ソル「多分それのおかげだよ」

話しながら歩いていると少し奥に洞窟が見えた。

8話 完

9話(可愛い生き物)

洞窟がある方向に歩く途中、ユーリたちの目の前に可愛らしい生き物が現れた。

???「モキュ?」

ソル「ユーリ、どうしよう」

可愛らしい生き物はその場をクルクルと回っており、警戒心が感じられない。

ユーリ「確かにこいつは、モキューだった気がするが何故魔界にいるんだ??」

ソル「モンスターなの??」

ユーリとソルが話し合っているとモキューは何処かに去っていった。

ミナ「あっ、まってよー」

ミナはモキューに声をかけるがすでに聞こえないところまで離れていた。

9話 完

☆モキュー☆
  説明、草原や水場などに生息するすごく可愛らしいモンスター。一応モンスター種に入っているが性格がおとなしくて人懐っこいことからペットととして飼う人もいる。モキューにはオスとメスがいて、それぞれ毛の色が違いオスは青、メスは赤で繁殖力が非常に高く一度に10匹程産む。モキューの幼体の毛は黄色で、大きくなると毛の色が変わっていく。幼体の内は他のモンスターから狙われやすく、大きくなれる幼体は約1〜3匹。

10話(洞窟での休息「1」)

モキューが見えなくなるとユーリたちは再び歩きだした。

ユーリ「さすがに疲れてきたな、今日はあの洞窟で休息をとろう」

ソル「そうだね」

ミナ「モキューをもう少しみたかったわ」

話しながら500m程歩いているとユーリたちは洞窟に到着した。その時には暗い森に差し込む光がなくなりそれが夜を教えてくれた。

ユーリ「洞窟の中に入ってて、食べ物探してくるから」

ソル「じゃ、自分もいくよ」

ミナ「ちょっと、私を置き去りにするつもり?」

少し喧嘩になりそうになったのだがユーリがそれを止めてソルはミナと洞窟にいろと指示をした。

10話 完

11話(洞窟での休息「2」)

ユーリが食べ物を探しにいっている間、ソルは洞窟の近くに落ちている木の枝を拾い集めて火をおこした。ミナは洞窟内にある尖った石を邪魔にならない場所に置いた。

ソル「ミナ、ユーリはあとどれくらいで帰ってくるかな?」

ミナ「まだかかるんじゃない?準備はやったんだし座りましょうよ」

ソルは洞窟内に入るとともに地面に腰を下ろして座り込んだ。

ソル「明日くらいに魔王城に着きそうだね」

ミナ「魔王に勝てるかな・・・」

楽しそうに話しを進めているとユーリが果物を抱えてもってきた。

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