読書感想文が何より嫌いだった自分が、アラフォーになって出版をすることになった話
これまでにもまとまった記事はMarkezineなどで書いていたが、ここまで赤裸々に「自分自身」のことをネット上にさらしたのは初めてだった。それがふとしたきっかけでtwitterとFacebookeにシェアすることで自分のソーシャルグラフを伝わって拡散し、一定量の評価となり、出版にもつながったのだろうか。
これまでやってきた無駄とも思える積み重ねが一気にリンクしたような感覚を覚えた。
人生、いつ何があるかわからない。
自分が思うことを自信をもって発信してもいいかも
堀江さんの「ゼロ」の中で好きな一言に「自分を信じる、と書いて自信と読む」というのがある。
出版に対して抱いている不安を「0」にすることはできないだろう。
でも、絶対成功するとわかっていることだったら誰でもやるだろうし、だったら失敗するかもしれないことをやるか、やらないか。
それがその人らしさなのではないだろうか。
事件当時のメンバーで、特にいま、LINE社でがんばってる人は、きっと、この本のことを快く思わない人もいることは、自分がライブドアにいたからこそ、わかる。
でも、あくまで「小林」という個人の本ではあるが「小林」の勝手な想いを書くというよりは、ライブドアというムーブメントを自分なりに分析するというジャーナリズムによる本という視点で捉えることで、読んでさえくれれば、きっとわかってもらえる、許してもらえると信じてる。
とはいえしがないサラリーマン。今の会社で一番恩のある上司には確認はしたが、もしこの本が原因で今の会社をクビになっても、その覚悟の上で出版することに決めた。
妻にも話して、「もし、これで世間中を敵に回してもその覚悟の上でやるのであれば、応援する」と言ってくれた。
編集担当に清水の舞台から飛び降りる気持ちで「やります」と伝えたその後、再び連絡。
しかも、今年の販売重点企画になりました!
ええ!さらに注目の一作に?まさに後戻りできない。。。。ここまできたらやれるところまでやるしかない。
全然、本1冊にするだけのボリュームじゃなかった
最初に書いたものは、写真(図版)も多かったため、原稿量として見ると、このままではとても本1冊にするにはボリュームが足りない・・・。
この頃、ビリギャルに続き第2弾として
うつ病で半年間寝たきりだった僕が、PC1台で世界を自由に飛び回るようになった話
が発売。結構なページ数があり焦る。続く第3弾がペラペラじゃね。。
そこで、ライブドアにおける働き方をテーマにした追加ストーリーを書き始めた。
ピンチ!日本企業。10年前のライブドアから学ぶ、今の我々に足りない働き方とは(1)
社会人になってからずっと抱いていた疑問。「働きがいとは?」「企業のDNAとは?」「お金を稼ぐとは?」などについて考える毎日をベースに主にライブドア事件前を振り返った。
そして、せっかく今回、またとないアピールができるチャンスだから「ライブドア事件はこういうことでした。ちゃんちゃん」だけでなく、自分の半生を振り返りつつ、見えたこと世間に投げかけてみることにした。
これを手にとってくださった方々に、人生において恐らく一番の時間を費やす「働く」ということを立ち止まって考えてもらえたら、と。ひいては日本企業の活力につながってもらえたらと。
そんな想いも込めてみた。
夢を追う、週末作家という二足のわらじ
普通に仕事をしながら、平日の夜と休日に少しずつ書き進めた。振り返ると、校了前の1ヶ月間が一番きつかったが、なんとか間に合わせることができた。
最初はもっと図版が多かったのだが、がんばって文字を書いたため(?)図は削ることになったが、自分のルーツとなったパソコンのくだりは無理やりいれてもらった。
全然ターゲットを無視した図版だが、最初で最後ということで趣味全開の章を追加させてもらった。
ぜひ、X68000オーナーだった人には立ち読みしていただきたい(笑)
表紙も無事に決まり、プロフィールにもまたもや趣味の「人生の夢はランボルギーニ・カウンタックに乗ること」と入れさせてもらった。ランボルギーニ社からいつか連絡がくると信じてやまない。
フェラーリやポルシェと比べるとマイナーなスーパーカーメーカーかもしれないが、自分の中の夢を語ることで、読者も持っていたはずの夢を思い出してもらいたかった。
決戦の火蓋は切って落とされた
入稿が終わりいったん、肩の荷は降りたのだが、これで蓋を開けてみたらサッパリという恐怖感に怯え、発売日をガクブルで待ち続けた。
発売10日前くらいからAmazonで予約がはじまり、この時初めて「ああ、自分の本が出るんだな・・・」と実感した。
自分の子供が初めて「パパー」って呼んでくれたときのような、その感覚に近い。
そしてついに発売前日(つまり今日)
会社の帰りに最寄りの本屋を見るともう並んでいた。これが明日、全国の書店に並ぶと思うと武者震いするというものだ。
実家の母からも「明日、本屋に開店と同時に買いに行くからね」とメールがきた。
最後に、この本を通じて自分が伝えたかったことが一人でも多くの人に伝わりますように。
そして、あなたの中にもきっとあるはずの1つだけのSTORYを、この「STORYS.JP」で書いてみませんか。
そこから夢につながるストーリーが始まるかもしれません。
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