大企業で働く元高校球児の営業マンがうつ病となり、初めて訪れた甲子園で元気をもらった話。
おれの家は貧乏だったから、お金は本当に苦労した。ユニフォームとかは人からもらったやつばっかだった。
でも、母ちゃんが頑張ってる姿を見ておれも頑張ろうと思えた。
だから、スタンドで応援する親は特別な想いで見てると思う。
一生に一度の大舞台でプレーする息子の活躍は自分のことのようにうれしいよ。
チアリーディング部の子たち、吹奏楽部の子たち、野球部のOB、学校の友達もいろんな想いで応援していると思う。
その想いが声援となり、壮大な演奏に乗って選手に届く。
実際に生で聞いていて鳥肌が立った。
やっぱり高校野球はすごい。
こんなにいろんな人が想いを持って熱くなれるスポーツはないよ。
諦めずに一塁にヘッドスライディングする姿とかは込み上げてくるものがあるし、おれも頑張らなきゃと思わせてくれる。
おれも高校時代は誰かの想いを受けていたのかもしれないし、誰かを感動させることができたのかもしれない。
そんなことを思って試合を見ていた。
今日も8年前と同じくらい晴れていた。
何でかわからないけど、少しだけ何かを頑張れるような気がした。
おわりに
甲子園に行ったことで、高校時代を思い出すことができた。
あの時代には毎日を楽しくするための「目標」があったので、「充実感」にあふれていた。
今は辛いけど、ずっと続くわけではない。
職場も新しい人が来れば、去る人もいる。
嫌な上司ともずっと同じ環境にいるわけじゃないと思うと少しは楽になる。
仕事が嫌なら転職すればいいと思うし、人生山あり谷ありで道はたくさんある。
人生一回しかないから、なるべく自分が充実することをしたいと思う。
でも、とりあえず今は辛いけどもう一頑張りしようと思う。
自分が充実することを見つけたら、次はそれで人生を埋めていけばいい。
偶然だったけど、甲子園に行ったことでひたむきに頑張ってた自分を思い出すことができた。
少しだけど、元気をもらえた気がした。
このころ「STORYS.JP」の存在を知り、うつ病の自分が元気になれた話を同じような境遇の人たちにして、少しでも元気になってもらえればと思って投稿しました。
いつかおれ自身、そしてみんなの毎日が笑顔であふれますように。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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