「置口空助の発達障害克服論」10年で概ね克服した話⑥C事業所とその退職後(平成21年4月から11月)
よく人が言うじゃないですか。「今日はよく眠れなかったよ」とか。
学生のころなんか「ぼくは毎晩きちんと睡眠時間を確保しています」なんて人間、いないよ。学生なんか基本夜更かしです。大人になったってそうですよ。テレビがあって、コンビニは24時間営業をしていますしね。だから「昨日はよく眠れなかった」といわれても、「私も眠れないね」。これで終わりなのです。
気が付かなかったです。人の「眠れない」と私の「眠れない」は違うことに。
このとき深刻に思ったのは、私は気がついていないけど、「実はあなたはこういう人だよ」こういうこと、もうないよね。ということでした。「自分が把握していない自分がまだいるのではないか?」と思ったのでした。本当にこれが最後か?まだあるじゃないのか?こういうサプライズ、私は好きじゃないのだ。どこかユーモアを感じるけど深刻なこの疑念、結論から言えばその後何度も感じることになりますね。そうですね、自分のことなんかこれっぽちも理解していなかったね。
眠剤ですが、寝られたり、眠れなかったり。だんだん眠剤の量は増えていきました。上限ギリギリまでの服用でしたね。それでも6割ぐらいですね、眠ることができるのは。次の日も非常に疲れがのこります。眠剤なしで普通に眠れるようになるのは平成25年2月以降です。
知識・技能「10倍アップシリーズ」
経済評論家の勝間和代さんの書籍です。公認会計士の資格を取得されている方です。なお2次試験には19歳で合格しており、旧試験制度では当時の最年少記録。職歴も華麗ですね。主に外資系の企業での勤務が長い方です。
業務を効率的に遂行するために必要なスキルや道具をたくさん紹介されている本なのです。成果主義の会社で結果を出すためにはここまでしなきゃ駄目なのだと、衝撃でしたね。ただ、「これは多分私、できるな」と思いました。基本的な考え方として、結果を出すために「仕組みをつくる」という考え方が強いです。人の能力差ということをそれほど重要視はしていないのです。スキルや道具を使いこなすことで付加価値をだす。この当時の私には必要な本でしたね。
出版業界的にもこれらの書籍の衝撃は相当のものだったと思います。
このよう仕事術の本がなかったのではないかな?徹底的にITの活用をしており、自分の経験をもとに必要と思われることを余すことなく晒している。本当にありがたいですよ。その中で私が積極的に取り入れたものがあります。すぐに効果がでたわけではないですが、何年か後に「生きていくのが楽になった」と思いました。
・ノートバソコンを用意する。
「持ち歩く書斎」とするのです。どこでも仕事が出来るようにするのです。
・マインドマップ
『マインドマップ』とは、トニー・ブザン氏が提唱した、ノートのとり方・書き方の一種です。短時間に効率的なまとめをすることができます。
・フォトリーディング
一般的な速読術ではないですね。本の概念を大きく理解して、その本の中で自分が必要なことがどこに書いてあるかをすばやく見つけ出す技術です。
・親指シフト
キーボード入力速度を上げる方法です。打鍵数が口―マ字入力の六割ですみます。入力作業が思考を妨げないため、逆に考えがまとまるようになります。
・Googleサービスの徹底活用
各種サービスを使いこなすことで効率化を図ります。非常に具体的に勝間さんの方法が網羅されています。
・フレームワーク思考
何かの概念や考え方を自分なりに束ねて整理して、考えやすくするもの、覚えやすくするものがフレームワークという考え方です。「10倍」シリーズだけではなく「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」もお勧めです。
この本のお陰で、ここからいわゆる「仕事術」系の本を読み漁るようになりました。弱点克服のために徹底的な効率化・合理化、そしてITを活用することを追及することになります。
知識・技能「フレームワーク思考とMECE」
勝間さんの書籍の中で、いちばん私の影響受けたのはこの技法なのですね。なかなか私は体系だって物事を整理できないという、これは性格から来るものなのか、今までの育ってきた環境から来るものなのか、はたまた発達障害からくるものかはわかりませんが。故に学習速度も遅いのかなと思います。少なくともその一因にはなっているかなと思っています。
ただこちらの技法を使えば改善されます。これらを知ると知らないでは大違いですよ。論理的思考というものが身に付きます(多分)。秩序だって物事を考えることができると、当然ながら秩序だって相手に説明するという事も出来るのですね。これは仕事をするにあたって非常に重要です、当たり前ですけども。そういう能力に欠けている当事者であれば、これらを学ぶことをおすすめします。
フレームワーク思考
「現実を観察する方法を構成する仮定、概念、価値、慣行の集まり何かの概念や考え方を自分なりに束ねて整理して、考えやすくするもの、覚えやすくするものがフレームワークの考え方です」(人に何か教えるときに必要なことはフレームワークにすることだと考えています。効果的な学習ができると思います。枝葉末節をそぎ落としたもので)
MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)読み方は「ミッシー」。
フレームワークを使うときに重要な概です。直訳すると「相互排他的で、完全な全体集合」だが、要するに「漏れなく、ダブりなく」です。なかなか馴染みがないので、理解し辛いかもしれません。理解してしまえば、「MECE」かどうか非常に気になるようになりますよ。
Wikipediaより
「人間という集合を例にとると、「年齢」による分類は、ある人が同時に20歳と21歳になることは不可能(重複なし)であり、全ての人がX歳という集団に属する(漏れなし)ため、MECEとなる。 一方、「職業」による分類は、兼業を行う人間(重複)もいれば無職の人間(漏れ、ただし職業として「無職」という項目を設けるとすれば、漏れはなくなる)もいるためMECEとならない。 「男性/女性」など一見MECEに見える分類も両性具有など例外があるためにMECEとならない場合があるので注意が必要である」
弱点「思考が飛ぶ」 70%
弱点「何も考えられない」(思考空白) 90%
弱点「過食」 100%
弱点「整理整頓ができない」 100%
弱点「スケジュールをこなすことができない」 50%
弱点「異常に疲れやすい」 100%
弱点「相手の感情に影響される」 100%
弱点「認識できない」 70%
弱点「睡眠障害」 70%
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