高校も大学も中退し、就活もしていない波瀾万丈な人生を歩んだ私が、学校教育を変えたいと決意した話

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特に最終面接は東京であり、自費だったため、落ちたら洒落にならなかった。

再度上京資金を貯めるため、食品倉庫のバイトを始め、その会社には翌年4月まで入社を待ってもらうことになった。

そして再度上京することとなる。



■自殺願望と産業カウンセラーとの出会い

結構な規模の会社だったため、研修もしっかりしていた。

22才だったが、中途採用枠だったので、同期の中では最年少だった。


そんなこんなで仕事の経験を少しずつ積むようになるのだが、色々と酷い出会いも多かった。

メンヘラな性格の女性に一方的に加害者扱いされ、社会的に抹殺されそうにもなった。

相手が黒であるという証拠があったから事なきを得たが、今でも尊敬しているマネージャーに守ってもらえなかったら、どうなっていたかわからない。

あと、ネットワークビジネスをやっていた女性が、私に興味があるかの如く思わせぶりな態度で近づき、目的は商品を売ることがわかったり…

そういうことが続き、完全に女性不信になっていた。


女性不信になりたくないから信じてみようと努力するものの、精神衛生的に、そのような変な人が寄って来やすかったのだろう。

完全に悪循環だった。


仕事ではなんとか結果を出し、社内の選抜研修でシステムに関する研修をガッツリ受け、国内の大手SIerでインフラエンジニアとなる。


が、結局精神を病みかけ、死にたい死にたいと思うようになっていた。


当時、秋葉原通り魔事件で捕まった加藤智大を見て、肯定は当然できないが、なんとなく気持ちが理解できたし、自殺したい人の気持ちも理解できた。

よく、自殺を考えている人に

「死ぬなんて勿体無い。生きていれば良いことも絶対ある!」と言う人が居るが、そんなことわかってんですよ。


生きていればいいこともあるだろう。

でも、"いつか起きるその日まで" 生きる活力がないわけですよ。


とにかくネガティブで、私が死んでも困る人なんて誰もいないって思ってた。

そりゃ親は当然悲しむだろうが、親以外の誰かから必要とされたかった。

結局、死ぬ勇気がなかったから、もうちょっともがいてみようと思って、カウンセリングを受けてみようと思った。

が…とにかく高い。

Google先生で調べたところ、1時間20,000円とか取られる。

なんだこれは。


と、そんな時、1時間6,000円という破格でやっていたカウンセラーを見つけた。

しかも、カウンセラーのオフィスに通う必要もなく、公共のカフェで行うスタイル。

大企業で激務をしている時に過労で倒れ、そこから生き方や働き方を見直し、今のスタンスとなったストーリーにも惹かれ、申し込んだ。


結論から言うと、その産業カウンセラーに何度も助けられた。

今私がこの世に生きているのは、この産業カウンセラーのお陰以外の何者でもない。


考え方や人生観など、様々なものが良い影響を受け、変わることができた。

人生においてターニングポイントがあったとしたら、第一のターニングポイントは、母親が亡くなった時。

そして第二のターニングポイントは、この産業カウンセラーとの出会いだ。



■人は結局変わらない

仕事を通じて、人は成長するが、企業も成長する。

その成長速度やベクトルに亀裂が生じた時、人は転職を考えるようになると思っている。


国内大手SIerでも納得できないことはいくつもあったが、マネジメントが楽しかったので、業務改善をやりまくり、仕事を徹底的に効率化させた。

やりきった感もあり、巡り巡って、外資系企業でも仕事をした。


私はエンジニアとして技術を追求することよりも、技術をツールとしてソリューションを提供する、マネジメント側のポジションが向いていると判断したため、ちょうど声をかけられたベンチャー企業で働くことにした。


が…ここがまたぶっ飛んだ会社だった。

社内いじめが平気であるのだ。

まるで中学校のようなところだった。

何をするか、ではなく、誰がするかで全てを判断していた。

全く同じ言動であっても、諸悪の根源のお気に入りかそうでないかで、その取り巻き含めた態度は全く異なった。


陰口、悪口が社内に蔓延しており、仲がいい悪いに関係なく、人のプライベートを根掘り葉掘り嗅ぎ回り、誰かに相談したことは基本的に社内で即共有されていた。

誰が誰と仲がいい、何をした、○○はこういうことで悩んでいる、○○は○○が好きなんじゃないか---

この手の話の共有スピードは、ウサイン・ボルトも驚くスピードであり、会社の数字の話より、このような中学生的な会話が中心だった。

この人にしか話していないことが、いつの間にかほぼ全員が知っていたりしたことも何度かあったし、見たこともあった。


妬み・嫉妬の要素があると即叩かれる対象となっていった。

体型のこと、服のこと…本当にいじめの原因が中学生と変わらないのだ。

結局、私にスカウトメールを送ってくれた人事担当者を始め、マトモな思考を持った優秀な人はどんどん退職していった。


私は、高校の頃から理不尽なことを嫌い、結果中退して我が道を進んだ。

誰かを叩くことで自分の価値を上げようとする連中に同調なんてできないし、諸悪の根源も私のことを敵視していた。


まともな会社は、組織内の和を乱す人が居づらくなって去るものだが、ここは、組織内の和が乱れた結果、居づらくなった人が辞めていくという変わったところだった。

残っているのは、諸悪の根源に同調している人か、見て見ぬふりをしている人たちのみ。

さすがに、あることないこと言われまくり、噂され、陰で叩かれ(叩いてる情報は伝わってきていたから知っていた)精神的に疲弊していった。

大体発信源は決まっているが、30名程度の村社会だと、派閥も見えやすい。

当時は100時間近く残業していたこともあり、私はなんだかんだ会社に染まっていて、そこで働くことに無意識にこだわっていた。


ところが、このまま居たら間違いなく頭がおかしくなる、というラインを超えた瞬間、もうどうでもよくなり、後先考えずに離れた。

面白いことに、そこまで追い詰められ、出社しなくなった途端、見てみぬふりをしていた人たちから連絡がきた。

気付いていたわけだから、それを無視した事実を受け入れたくなかったんだろう。

「私は気にかけていた!」と証明することで、罪悪感を感じないようにしたかったんだろう。

結局、そういう人は同調していた人たちと何も変わらない。

ここの環境が酷かっただけなのかもしれないが、大人がこのようなレベルなんだ。

子供がいじめに対して見てみぬ振りをしても何も言えないのではないか。


私はかなり精神的にダメージを追いながらも、身を守ることができた。

これが、今やりたいことに繋がっているので、ここまで追い詰めてくれたことを、もしかしたら感謝するべきなのかもしれない(笑)


なんでこんな中学校のような会社がまかり通っているんだ?

総務・人事を担当している諸悪の根源が原因で退職者がどんどん出ているのに、何故諸悪の根源が昇給しているのだ?


結局、私は理不尽なことに耐え切れない。

会社なんて、結局入ってみないとわからない。

じゃあどうするか?

結局、会社で働いて給料を貰うって、我慢料なのか?


---そんなはずがない。


ゲーム少年、インフラエンジニア、組織マネジメントと携わってくると、自然と根本原因を考える癖がついていた。

考えに考え抜いた結果、このような理不尽なことが現実として起こっているのは、学校教育にある、と結論づけた。



■学校教育を変えれば世の中の大抵の理不尽なことはなくなる

何故、学校教育が世の中を変えることになるのか。

子供は、どんな情報を得てどういう人と付き合うかによって将来が決まる。

視野を広げる教育を行い、社会について学ぶ場を学生のうちに持つことで、おかしいことをおかしいと言える人を増やす。

そういう人を増やすことが、世の中をより良く変えることに繋がる。


巷で話題のブラック企業について考えてみよう。

何故、コマとして使い捨てられていると認識しながら、みんな仕事しているのか。


大きく2つある。


1. 今、自分が辞めると会社やチームの人に迷惑をかける

2. 転職先が決まっていない


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