クズ大学生が大阪ミナミで1000万稼ぎ、学生起業家へ。

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この店にはいくつかのルールがありました。


① 出勤するときに「ただいま」という。

② その日の目標を紙に書き店長にコミットする。

③ 店長と握手してから業務開始。

④ 最後に店長との交換日記という名の日報を書いて退勤。


ただのアルバイトにここまでのタスクを課し、

アルバイト以上の関係を築こうとしてくれている。

ここまで帰属意識を高めようとしている店長の熱い思いに徐々に刺激を受けていく自分がいました。


仕事も覚え段々働くことが楽しくなる半面、

僕のクズの一面が姿を見せ始めました。


店長は焼鳥が好きすぎて焼鳥しか焼きません。(←職人。ほんまにおいしい。)

営業時間には僕たちアルバイトに目を向けず、焼鳥ばかり。

そのほかの料理、ドリンクは僕が作り、ホール業務、レジもしていました。

鶏修行として店長が1週間大分に行き、シフトに入れないことも、、

店長と喧嘩することも多々ありました。


しかし、店長の焼く焼鳥は本当においしく、今でもここの肝しか食べられないです。笑

東京や名古屋からわざわざ食べにくる方がおられるくらいでした。

実際にこの後、小銭を稼ぎ沢山のおいしい焼鳥を食べましたが、

今でもこの店がダントツの1位です。

(この年になると、客として行きたいものですね。)


ただ、こだわりが強すぎて、赤字商品も少なくなかったです。


生意気にも僕は、

店長は「焼鳥職人」としては超一流だが、「経営者」としては三流だなとか思っていました。


当時アルバイトは金を稼ぐものとしか思っていなかった僕は次第に

あれ?

給料安くないか?

と思うようになってしまいました。


そんなある日でした。

先輩が店を辞めると言い出しました。

ミナミで居酒屋のキャッチをすると。

それも完全歩合でかなり稼げると。


「完全歩合。」

「フルコミッション。」


その言葉を聞いた瞬間、僕の脳ミソはスパークしました。



これしかないと。

しかもこの先輩が稼げるなら、自分も絶対に稼げると確信していました。


次の日、

店長の2店舗目を出そうという目標もフル無視して、

留学に行くと嘘をつき辞めました。


今思うと、せめて本当のことを伝えて辞めればよかったと思います。


この店で店長が教えてくれたことがどれだけ大切だったか、

年を取るにつれて、身に染みて感じるようになりました。


辞めて4年が経った今でも店長の教えや考えを振り返る理由なのですが、、


実は、店長は開店してから今まで約5~6年間、毎日ブログを書いています。

僕は、何かに負けそうになったり、悔しい思いをしたときは、このブログを今でも見ています。

いつも勇気と元気をもらっています。

人の上に立つ立場になった今、店長の偉大さに気づかされます。


それから、、

余談ですが、この間ふと、この店の近所を営業で回っていると、、


なんと!!!

2店舗目ができていました。


しっかりとコミットしたことを達成している。

実は、涙が出るくらい嬉しかったです。

店ちょ!おめでとうございます!!




そして僕は、人生の暗黒時代へと突入していくのでした。




居酒屋のキャッチ




キャッチ生活の記事はかなり長くなるので、番外編なども含めつつ、分けて書いていきます。

ここではまず、最初の店のこと、キャッチの会社に入る前のことを書いていきます。


焼鳥屋を辞め、キャッチのアルバイトを探しました。

大阪ミナミの居酒屋の求人媒体に「ビラ配り」の文字が。

速攻で電話して、速攻で面接して、10分くらいで採用されて、

次の日から出勤することになりました。


その店は、近年よくあるキャッチ専門の店ではなく、

個人でやっているお店で、リピーターや一見さん、予約で人気の店でした。


そこの店では、「時給+ポイント給」と「完全歩合」の二つの給与体系がありました。

僕は新人でしたが、ノータイムで後者をチョイスしました。


不安1%、期待と自信99%でした。


このアルバイトを始めたときにもそうだったし、今でも意識していることがあります。


それは、何かを始めるときは、プライドを捨てることです。

プライドを捨て、とにかく下手に出て媚びる。


もちろん先輩も、他会社の人も完全歩合、、

いわば僕はライオンの群れに飛び込んだ猫です。笑


媚びて媚びて、したたかにお客様を捕まえる。

そうして先輩に取り入り、いろいろ教えてもらったり、自分が働きやすい環境を作ることから始めました。


その結果、出勤初日で7万円売り上げました。

日当にして1万円ちょい、時給換算すると2500円。

初日にしては自分の中では満足いく結果でした。

平日の雨ということもあったのと、他にもこいつには絶対に負けへんやろ!というような先輩もいたので、もっといけるという感覚がありました。


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