【Part 1】 「26歳、職ナシ、彼女ナシ、実家暮らし男子が、とりあえず、統合失調症になってみた。」
はじめに~宮沢章夫「彼岸からの言葉」を借りて~
自分がこれから書く文章は、「統合失調症患者」からの言葉だ。
自分は、今も現役で「統合失調症」を患っている。この本著を通じて、
「統合失調症」と言うのはどういうものなのか?医者からの見解ではなく、
発症している「現役」患者からのメッセージを伝えていきたいと考えている。
宮沢章夫のマスターピースエッセイ「彼岸からの言葉」の表紙は、
黒い線の向こう側で、子どもが、「お~い!」と叫んでいるような絵である。
自分も、「お~い!統合失調症患者がここにいるよ~!」と叫びたくて、この本の執筆を始めている。
統合失調症は、怖いものだ。統合失調症とは、恐ろしい病気だ。だから、ならないようにしよう。
身近にそういう人が居ても、見て見ぬふりをしよう。そう思う人もたくさんいるのではないだろうか?
今、「ギクリッ!」と胸をわしづかみにされた人に、是非読んでもらいたい。
かく言う自分も、そっち側の人間だった。「統合失調症」って、なんか怖いな。近づくと怒鳴られたりするんじゃないか。ぶん殴られるんじゃないか。半分当たっていて、半分不正解。
判定員は見事「統合失調症」のタイトルを獲得いたしましたくわばらかずやと申す、
ちょっと変わった、職ナシ、彼女なし、実家暮らしの26歳男子だ。
幼い時から、「統合失調症」の気配は感じていたが、ある一定の時まで、
医者にはぐらかされて生きてきた。
医者から母親のいる前で「くわばらさんは統合失調症です」と言われたのが、2014年の5月中旬である。その時まで、自分は何の病気なのか、なぜ、病院で入院しているのか、分からなかった。
この本は、一億総(躁?)ストレスフル時代において、自分はもちろんのこと、自分の大切な身近な人が、もし統合失調症などの、精神疾患に罹ったらどう対処すればいいのか。
そういったヒントのような一冊である。自分の半生を語り、反省を促している一冊でもある。
・・・あ、統合失調症患者でも、ダジャレを言うんですよ。
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