『ひとを応援していたらいつしか応援されていた』物流応援され団長 誕生秘話
全員が辞めていくかもしれん、一人になるかもしれん・・・・
2008年4月1日、朝。
ヤマネットでは3人で朝礼が行なわれていた。
私の前には、二人のスタッフが立っていた。
山田:「今日を再創業の日としたい、3人になったけど、ついてきてほしい」
スタッフ:「元々は社長一人始めた会社じゃないですか^^ 3人で頑張りましょう!」
熱いものが込み上げてきた。
いける!これで いける!
●第10話(最終話) 競争から共生へ
だから私にとって、共に働いてくれる2人の女性はスタッフでありながら、
恩人なんです。
だから、お婆ちゃんになった時、「ヤマネットで働けて本当によかった」と、
心から言って頂けるよう、何が何でも立派な会社にしなければなりません。
「恩人というわりには厳しいですよねぇ」と声が聴こえてきそうだが、
それはそれ、仕事は仕事^^
2008年4月、ヤマネットは、3人で再創業した。
気持ちが軽かった。
全てに解き放たれた気分だった。
規模は小さくなったが、全然恥ずかしくなかった。
そんなことはどっちでもよかった。
もう迷いはない。
苦しみながら、学び続けた四年の間に決めていたことがあった。
中小企業の活性化を目的としたセミナーや研修に通いながら、
考えはじめていたことがあった。
「こういう研修を物流業界で自分が主催すれば、物流業界が元氣になる!」
研修へ参加し、講師の方を見ながら、それはいつしか“講師から学ぶ”ではなく、
“講師を学ぶ”へ変わっていった。
利用運送と車輌売買の営業活動をしながら、実践勉強会(研修)の、
カリキュラム創りが始まった。
2009年4月、念願の実践勉強会(現・実践研修)が開始した。
外部研修で学んだことと、創業から今日までに実体験として学んだこと
全てがカリキュラムに生かされています。
だから、この実践研修は私そのものなんです。
私のビジョンは、物流業界の一人でも多くの人が、ヤマネットの実践研修に
参加をされ、成果の出る活発な行動が習慣化されること、そして、ご縁ある方々が
活発に交流し、来る人みんなが元氣になる“物流応援センター”を創ることです。
それは、正しく、創業の精神「競争から共生へ」が、形となる日です。
現在物流応援団4名。皆でビジョン達成の日に向け元氣に歩んで参ります。
この連載も最終回。
最後に、先日とあるコラムに掲載された文を引用させてもらう。
私(山田)の10年と重ねるのは、あまりにもおこがましい文ですが、あえて・・・
~アパルトヘイト(人種隔離政策)の中、南アフリカで初めての黒人大統領となった
ネルソン・マンデラ氏が、27年間の獄中生活の中で、自分を支えた詩の一部である。
『私は我が運命の支配者、我が魂の指揮官なのだ』~
念い(おもい)は必ず叶う。全ては自分が源なのである。
物流応援団長・山田 押忍!
【完】
<おわりに・・・>
シリーズ物流応援団団長、全10回、ご講読頂き、大変有り難うございました。
自己開示をしながらも、ドラマチックに構成しようと、少々デフォルメしたり、
表現がカッコよすぎたり、あまりにもドロドロした箇所(放送禁止用語?)は
外したりしました。ご容赦ください。
10周年を記念し、軽い気持ちで企画した連載でしたが、
けっこう時間とエネルギーを要し、勉強になりました。
何よりも10年の節目に自分と自社を振り返ることで、
お世話になった皆様への感謝の気持ちが益々膨らんできました。
そして、これまでに皆様から頂いたご恩は、
一生かかっても、とても返せる量ではないことが、よく分かりました。
借金は決して踏み倒してはいけませんが、
頂いた御恩は、どうも一生返しきれそうにありません。
踏み倒して死んでいくことになりそうですが、残された人達が大変なので、
出来るだけ元金を減らすよう頑張ります^^
これから、もっともっと皆さんに元氣と安心をお届けできる物流応援団に
なりますよう精進し続けます。
今後共、末永く何卒よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました、ありがとうございました。
今日も一日良い日になります。
物流応援され団長・山田 押忍!
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