自分の体験から語る、しあわせな結婚はできる!(第3話)〜男性目線から

前話: 自分の体験から語る、しあわせな結婚はできる!(第2話)〜女性タイプ目線から
次話: 自分の体験から語る、しあわせな結婚はできる!(第4話)〜玉耶経
著者: 西澤 佳子



前回はどちらかと言うと女性タイプ目線で書きましたので、
今日は男性目線で書いてみようと思います。


とはいえ、私は女性で女性タイプなので想像でしか男性の気持ちはわからないです。
しかも私の目を通して見た男性なので、かなり偏りがあると思います。




男性も想像するとなかなか大変。
男であるということで、将来家庭を支える大黒柱になるんだぞなど、
そういう感じのことを言われて育つわけです。
特に第一子の場合、「お兄ちゃんなんだから」なんてことを言われます。


それが自分でも知らぬうちに、本当にやりたいことを我慢することになったり、
本当は嫌だけど他に何をやりたいかわからないからと、やりたくないことをし続けたりします。
そのうちに家庭を持ち、生活を守るために・・・とやりたくないとは言えずに頑張り続けます。
そしてやりたいことが何なのか、すっかりわからなくなってしまいます。



4歳離れた兄がいますが、妹から見て何かやりたいことをやってるんじゃないか。。
そう思っていました。
ところが今までやってきたことは、すべてやりたくないことだったということを
今年知りました。義姉から話を聞いて知ったのですが、驚愕でした。


なんということだろう。。どんな人生だったんだろう。
これからは、やりたいことを見つけそれを思い切りやる人生となるよう心から願います。


兄の我慢の影で、妹は奔放に自由に。。。( ̄∇ ̄*)ゞ




そんな妹の私も会社員時代、休職したことがあります。
仕事中、救急車に乗るほどの頭痛に襲われたり、笑えなくなったり、
そんなでも朝から夜中まで仕事をしていたら、会社に行けなくなったんです。
無理したら行けたかもしれません。
でも、私の心と身体が強制ストップをかけた感じでした。


その時メンタルクリニックの先生が仰っていたことがあります。


「人間には100%しかないんですよ。
 仕事も100%、家のことも100%、あっちもこっちも100%なんて無理なんです。
 手を抜かないとね。
 
 男性もよく家に帰ると、手伝ってくれないと言われたりしますけど、
 例えば仕事で80%出してくると、家に帰るともう20%しかないんですよ。
 20%以上要求されると壊れちゃうんです。
 
 それと一緒ですよ。
 手を抜くところは抜かないとダメなんです。」



この言葉に私は心底慰められました。


あ~、こんなに頑張らなくていいんだ。。
こんなに頑張っちゃダメなんだ。。





この時聞いた先生の話、本当だなと思います。


休職前の仕事の仕方で、家に帰って家事もやるなんて、
私にはとても出来ませんでした。


自分の食べた食器を流しに持っていくとか、
食後のテーブルを拭くとか、そのくらいなら出来るかもですが、
当時の自分のことを考えると、
たぶん休日掃除を手伝うとか、買い物に付き合うとか、子供の相手をするとか、
出来ないだろうなと思うんです。





私は頭の回転も要領も悪く、仕事をこなすのに時間がかかったし、
人に協力を頼めずに一人でガリガリやったりしてたので、
精神的にすごく疲れたりして、家のことはほとんどできなかった、
というかしたくなくなっちゃってました。



仕事ができる男性の場合は、仕事もきっちりやりながらも
お家の手伝いや子供の相手も充分にできるのだろうなと思います。
やってる方もたくさんいらっしゃいました。
自分の中でバランスが取れるんですよね。
そういう方は社会でも評価されていたように感じます。



仕事が出来て、自分の成し遂げたいことも明確で、アイディアもどんどん出る。
今まで出会ってきたそういう男性は、食事や睡眠、エクササイズに、
プライベートの過ごし方まで自分でどうするのがベストなのかを見出し、
いつでもベストな状態で仕事に望めるようにしていました。




実はそんな人ほど、奥さんにはそういう自分の気持ちを理解して欲しいと
思うのではないかなと思うのです。
そして協力してほしいと思っているのではないかなと。
協力できないまでも出来る範囲でサポートしてくれたら嬉しいのではないでしょうか。



 私の話を聞いてよ
 私の気持ちをわかってよ。
 行きたい所に連れて行ってよ。
 ほしいもの買ってくれたっていいじゃない。
 あなたは外でいろんな人と話して気が紛れるだろうけど、
 私はずっと一人で子供の面倒と家のことと両方やってるのよ。



なんてことばかり言われたら、仕事で本領を発揮できないかもしれません。
もうそんなこと聞きたくなくなっちゃう。
だから聞き流す。
そうするとまた機嫌が悪くなる。
あ~~~~~~



みたいな(^^; 書いてる私も疲れてくる。。
妻に理解してもらえない・・と感じるのは、とてもショックなんです。



こんな方がいらっしゃいました。
結婚して初めての朝、目覚めて奥様に「おはよう」と声をかけたそうです。
すると照れもあったのかもしれないですが、
「夫婦で挨拶なんていらない」
と言われてしまったそうです。


ガ━━(= ̄□ ̄=)━━ン!!です。
初めての朝の出来事ですよ。
家庭内の挨拶が何より大事だと感じていた男性にとって、
ショックはさぞ大きかったろうと思います。



またこんな男性がいらっしゃいました。
結婚してからまもなく(数ヶ月くらいだったと思います)、
それまでの仕事を辞めてやりたいことをやると奥様に告げたそうです。
奥様は、「そんなこと聞いてない」と言われたそうです。


旦那様の仕事を辞めて別のことを始めるというのは、
それは夫婦にとってとても大きな事ですから、奥様の驚きも大きかったろうと思います。


その後旦那様はやりたいことを初め、まもなく大成功を収めたそうです。
それで雑事も多くなったので、奥様に
「ここの会社から電話がかかってきたら、こう伝えて欲しい。」
「これをまとめるのを手伝ってくれないか。」
などお手伝いをお願いしたそうです。
すると奥様は、
「私は○○(前職)の妻になったけれど、☆☆(新しい職)の妻になったつもりはないわ」
と言って手伝ってくれなかったそうです。
大成功したことで入ってきたお金で、奥様は旦那様に黙って好きなものを買っていたそうです。


双方の言い分はそれぞれあるわけですが、
今日は男性の気持ちにフォーカスしますと、
やっぱり協力を断られたことは大きなショックだっただろうなと思うのです。



主要なポストに就く方とか経営者というのは、一サラリーマンの心情と比べれば
そうとう孤独なもの。
決断は自分が下さなければならない。
部下は自分の決断を待っている。
腹を割って本音を言える人などいない。。。


せめて家は、ホッと気を緩められる場所であって欲しいと願うと思うのです。





男性はきっとどんな人でも、仕事に頭脳を使いまくり頑張っているのです。
私は頑張ってるのよ、わかってよ、という気持ちと一緒です。



なのでそんな男性に、感謝の言葉をかけるといいなと思うんです。
お子さんと遊んでくれていたら、「ありがとう、助かるわ」
テーブルを拭いてくれたり食器を下げてくれたら、「ありがとう」
ドアを開けてくれたら、「ありがとう」
何もしなくても、「毎日大変ね。休んでて」


などなどなど。



心から思えた時に、心から「ありがとう」を伝えると、とても嬉しいと思います。
照れてアマノジャクな反応をするかもしれませんが、
そこは責めず、むくれず、笑顔でいるといいと思うんです。



あれしてくれない、これしてくれないとむくれて文句を言っても、
北風と太陽の北風のように、
男性は手伝ってもくれなければ気にかけてもくれないと思います。
逆に聞きたくないから、聞こえないふりしちゃうかもです。



以前の私は、そんなことぜーったい言えないって思ってました。
次回、いよいよそんな心を改める根拠となったお話をご紹介します。

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自分の体験から語る、しあわせな結婚はできる!(第4話)〜玉耶経