【第14話】『人の望みか、自分の意志か。』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜

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著者: 坂内 秀洋

なんじゃないかと思った。



ずーっと前からこの曲は知っている。


「ただ繰り返す」


ずーっと前からやり方は知っていたはずなのに…


僕は今の今まで、それが「答え」だとは思えなかったよ。


正直、100%「それが答えだ!」とはまだ思えない。


でも、「答えなのかもしれない。」とは思う。



やっぱり、「答え」はゴールしなければ分からない。



僕は100%納得の出来る答えが欲しいんだ。



99%でもダメなんだ。


たった1%でも疑問が残っちゃダメなんだ。


100%納得しなきゃダメなんだ。



僕は、ゴールをイメージした。


日本海へ辿り着く。


見えるのは、一面の海。


僕は何とも言えない達成感で満ち溢れている。


しかし、そこで待っている人は誰もいない。


そう思うと悲しくなった。




この旅は、僕以外、誰も望んでいない。


「人が望んでいないことを続けることに価値はあるのか?」


でも、僕は知りたいんだ。


知らなきゃいけないんだ。




雨の降り続く中、僕は独り、

答えの無い答えを探し続けた。



歩いた証…



雨の日は本当にしんどい。


住宅地では、屋根のある休めるところがほとんど無い。


長時間冷たい雨に浸かった足は、しもやけのようになっている。


寒いとトイレが近くなる。


しかし、トイレは無い。



だから僕は、歩いてきた証を残したんだ。



白状します…



何度かマーキングしました…



ごめんなさい。



でも、雨だからキレイに流されるでしよ?笑



………。






ごめんなさい…。



満室です…



時刻はもう19時。


雨はまだ降り続いている。


足も限界。


そして寒い。


しかし幸いなことに、今日は泊まる宿を決めていた。


今日は1日雨だと分かっていたため、前日にちゃんと下調べをしていたのだ。



少しは学習してるでしょ!笑



場所は安曇野豊科駅の近くの宿。


2日目のルートインコート山梨のお姉さんにもらったパンフレットに、

安曇野市にもルートインがあることが分かった。


しかし、空室状況を調べてみると、なんと満室…。

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