胎内記憶の講演会に行った時のはなし

前話: 助産師である私の素晴らしき大難産 ③

予定日まであと1週間!




相変わらず、お腹のハリがあるくらいで特に変化なし!



今日(2013年5月8日)は、池川明先生の講演会に行ってきました。


「胎内記憶」の本を数多く出している先生。助産学生の時にも一度講演を聞いたことがあって、


2歳~の子供たちに、お腹の中のことを覚えているか聞くと、一部の子供たちはいろいろな記憶を語りだすそうです。



妊娠中、甘いものを食べるたびに、講演会で聞いた「ママがアイスとかチョコを食べると、身体がベタベタして嫌だった、って言った子がいて・・・」という話をよく思い出してました・・・(でもやめられなかったけど・・・)



池川先生はとっても穏やかな語り口で、話もすごく面白いです。


今日の講演で一番印象的だったのは、




・お母さんが「いい出産だった」と思うことが、子供のその後の発達に影響すること


・そして「いい出産」というのは、帝王切開だろうが吸引だろうが関係ない!こと


・子育てが正解だったかどうかは、子供が30歳・大人になった時に立派に自立しているかどうかで、出産がどうだったかというのは過程のひとつでしかないこと



仕事でいろいろな出産を見ていると、いわゆる「難産」というケースもたくさん見るので、


私の中で「いい出産」って、時間が短くて(短すぎてもリスクがあるけど)、赤ちゃんがするっと降りてきてくれて、促進剤使ったり、切開したり吸引したりしなくて、自然な感じで・・・っていうイメージがやっぱりなんかあったのですが、



主観として、自分がどう捉えるかことこそ大事なんだね。


私は、助産院での出産に憧れて助産師になったこともあり、助産師なりたての最初のうちは


「助産院みたいなアットホームな雰囲気で、薄暗い部屋で、医療処置はなしで、好きな音楽を流して助産師さんがマッサージしてくれて・・・」なんて「理想の出産像」みたいのを持ってたんだけど、




「いい出産」の定義がもしあったら、それから外れた人は否定されてしまうのか、というところにだんだん違和感が出てきて。




いろんなケースを見ていくうちに、そういう母親側のこだわりってなんの意味もないんだな・・・と思うようになりました。


バースプランに「私はああしたいこうしたい!私はこうしてほしいああしてほしい!」とみっちり書いている産婦さんに限って、思うようにお産が進まなくて帝王切開や吸引分娩になったり。




ほんとに、決めているのは赤ちゃんなんだね。


だからってそういう出産だった人たちがその後も赤ちゃんに愛情を持てなくて・・・ということもなく、みなさん育児の道にしっかり入っていくし。(まあ色んなケースあるけど・・・)




私は色々あって自分の職場で出産することになったので、正直言うと(この人には当たりたくないな・・・)って思うこととかあったけど、


それは全部私の都合で、みのみには関係ない。


妊娠中ふっと不安になるときも、「決めるのはみのみだから」と思うようにしてたことを、講演を聞いて「それで合ってるよ」と言ってもらったような気持ちになりました。




せっかくの機会なので、先生の質問タイムに質問してみた。



胎内記憶も知っていたし、赤ちゃんとの「たいわ」とかも興味があったけど、実は臨月になってもいまいちコミュニケーションをはかれている自信がなく。キックゲームもあんまりうまくできたことないし。赤ちゃんの意思を感じて・・・とか不思議体験もなし。


それでも赤ちゃんとの絆ってできてるものですか?




先生曰く、赤ちゃんとお母さんの絆は、お腹の中にいるだけで強力なもの。わかりやすく意思疎通できてないからと言ってコミュニケーションがとれていないわけでもない。


赤ちゃんのほうは必ずお母さんに何か伝えようとしているけど、お母さんが気づいてなくてまだわかりやすい方法が見つかってないだけっていうこともある。あと1週間でも全然遅くない。産まれてきて赤ちゃんからなにかサインがあるかもしれませんよ。




うーん、確かにみのみは語り掛けに胎動で答える、とかわかりやすい形はとってないけど、ちゃんと私にいろいろ伝えてきているかもしれない。



妊娠してから、あんまり小さなことは気にしなくなったこと、いつもよりなんだか笑っていることが多くなったこと、仕事中に気持ちがどっしりするようになったこと。




そしてなにより、この講演会に行ったこと。


というのも、講演会があるのを知ったのはつい昨日のこと。


たまたま夫について銀行に行ったとき、待ち時間が長すぎてちょっと出てくる、と駅前までふらふら散歩しに行った時に、講演会のチラシを見つけて、ちょっと行ってみるか~と。


見事みのみに操られたかも・・・笑





講演中、みのみはいつも以上にボコボコよく動いてました。




講演会を企画したという助産師さんが、「自分は助産師だけど2人の出産は難産で、3日陣痛に苦しんだけど進まず、促進剤使ったり、2人目は分娩停止で手術になった。けど、今では子供が、助産師なんだから色々経験しなさいと経験させてくれたのかなと思う」という話をしていて、それもなんだか気持ちが軽くなった。




職場で出産だし、助産師なんだから迷惑かけないようにしないと・・・っていう気持ちがどこかあったから。




さあいつ産まれてくるのかわからないけど、力を合わせて頑張ろうね。




このタイミングで講演会に連れてってくれてありがとうね。

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