初めてでも母乳育児が最高にうまくいく方法

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赤ちゃんが生まれたら、母乳をあげたいと思っている方へ


今妊娠していて、赤ちゃんが生まれたら母乳育児をしたいと思っている人はとても多いと思います。


赤ちゃんがママのおっぱいを飲んでいる姿って、かわいいしママからは愛が溢れていて素敵ですよね。

母乳は赤ちゃんにとって最高の栄養だと言いますしね。


ただその一方で、

こんなに大変だと思わなかった!
こんなに痛いと思わなかった!
おっぱい出ないしもうやめたい…


なんて声もあるのが母乳育児なのです。



今は母乳育児推進の産院がほとんどだし、私も母乳を勧めているところで働いてきました。

そして沢山のママの授乳を見てきましたが、初めての授乳はとにかく上手くいかない。



赤ちゃんが口を開けるタイミングと、お母さんがおっぱいをくわえさせるタイミングが合わない。

おっぱいをあげているのにすぐ赤ちゃんが寝てしまって口を開けてくれない。

やっとくわえてくれたと思ったら、乳首をつぶすように飲まれて痛くて悲鳴!乳首に傷ができた…

授乳に時間がかかりすぎ、やっと寝てくれたと思ったら数分でまた泣き始める赤ちゃん。

などなど…




母乳は赤ちゃんが飲む刺激で徐々に分泌量が増えていくため、とにかく回数をたくさん飲ませましょうと指導される事が多いです。

そのため、母乳を勧めている産院では母児同室であることがほとんどです。


支援するスタッフ側は、初めてでも授乳がうまくできるように、どんな方法で指導したらいいかよく観察しています。

おっぱいや赤ちゃんの状況は1日、数時間単位でも変わるので、その状態に合わせて指導の仕方も変えていくのです。



ただ、私はその指導で傷ついてしまうママたちもたくさん見てきました。



慣れない授乳や育児に奮闘し、睡眠もほとんど取れていない状態で、

産科スタッフ
赤ちゃんを預けたい?たくさん飲ませないとおっぱい出るようになりませんよ!

心無い言葉を浴びせられたり、


産後3日目でキンキンに張ったおっぱいをギューギュー絞って、あまりの痛みに泣いているママに

産科スタッフ
痛くても少しくらい我慢しないと!お母さんなんだから!
こっそり見ていた私
(心の声)・・・・鬼!!

と言い放たれたり…



母乳育児がしたいママにとって、一番の手助けができるはずのスタッフが、逆に傷つけてしまうことがあることに、私は折々胸を痛めていました。





と、まあここまで助産師っぽいことを書いてみましたが、私個人はというと、はっきり言って

母乳だろうがミルクだろうがどうでもいい派です。


だって、

赤ちゃんがお腹をすかせず、たっぷり飲んでたっぷり寝て健やかに育てば、

それ以上どうでもいいではありませんか?



かねがね、世間で偽物母乳問題だとか、母乳VSミルク論争みたいなのが起こると、「ま~たやってる・・・」と冷ややかな目で見ておりました。



どっちでもいいじゃん。



助産学生の頃、世界中飛び回って保健衛生に携わっている先生の授業で、「アフリカだかブラジルだか(忘れました)では、新生児にアボカドを食べさせる」との説を聞き、

人間って思った以上にフリーダムだなあ!

と感動した記憶があります。



どう考えてもミルクにしたほうがいい家庭事情を持つ人もいます。それでも


お義母さん(とか実の母親)に母乳にしろと言われるから・・・

と必死になっているママもいたし、


私はミルクはあげたくないけど、母(もしくは義母)に足りないんじゃないかと言われるから・・・

と不安をいっぱい抱えて退院後にも何度も母乳チェックに通うママもいました。




どのお母さんも自分のやりたいように、自信を持って育児を楽しめればいいのにな~

そしてそのお手伝いができればいいのに。と漠然と思いながら働いていました。


母乳でもミルクでも、どっちのほうが「良い」かなんて、一人ひとりの状況で全然変わってくるんだから。



それを踏まえた上で。

やっぱり私は、母乳育児って最高に楽しい!とも言いたいのです。





授乳は人生最高の幸せ



誤解のないように言いますと、私は決して「母乳のほうが良い」と言いたいわけではありません。

でも母乳育児は、私の人生の中で、最高ランクに幸せな出来事でした。



私はめちゃくちゃな難産だったので、出産直後は点滴されたり止血されたり縫われたりで忙しく、娘に最初の授乳ができたのは生まれてから1時間以上経ってからでした。


母乳育児を希望する場合、生まれてから30分以内に最初の授乳をすることが望ましいと言われていますが、娘は最初の一口から、ものすごく上手におっぱいを吸いました。


最初の晩は絶対安静だったので娘とは離れ離れでしたが、翌日母児同室になってからも、娘は本当に上手におっぱいを飲み、私は一度も痛みを感じませんでした。


私は本当なら輸血が必要なほど重症な貧血でしたが、母乳は問題なくシャーシャー出たし娘はゴクゴク飲んでぶくぶく太りました。





長女が生まれたのは5月の下旬。

気候が良くて、新緑が美しく、最高の季節。


私は長女が生まれてから1か月までの間が、人生で一番幸せだったと断言するくらい、幸せでした。


夫と一つ一つ選んで、お気に入りの家具に囲まれたリビング。

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