コンプレックス大逆転

著者: 迫田 真洋
コンプレックス大逆転

もっと深い関係を築きたい。

もっと仲良くなりたい。

これは、私が本当に望んでいる心の声。

なのに、私は、この心の声をしばらくの間、聞こえずにいた。

むしろ、心の声に蓋をし、心の声とは全く逆のものを私の考えとしてとらえていた。

たとえば、深い関係を築かなくてもいい、仲良くならなくても構わない。

といったように思い込んでいた。

こう思い込むに至った要因は、振り返ってみると、強制的な別れ。

小さい時に経験した、転校による別れ。

仲の良い友達と親の都合で強制的に別れる。

その時受けた傷というのは、私が思っていた以上に強烈。

なんたって、その経験によって私の考えがガラリと変わってしまったから。

あまりにも大きい悲しさを感じると、人は極端な考えを取り入れることもある。

私は、別れる時の強烈な悲しさを感じるのが嫌過ぎて、あの痛みを再び感じるくらいなら仲良くならない方が良い、と人との間にある一定の距離を保つようになった。

ゆえに、相手の懐に飛び込むことが、より深い一歩を踏み込むことができずにいた。

そうすることで、深い関係になることを恐れていた。

仲良くなればなるほど、親密になればなるほど、かえって、別れる時の悲しさは大きくなり、自分に与えるダメージはでかくなる。

小さい時にした経験によって固めてしまった思考がいつまでも私を苦しめる。

しかも、そのことに私自身が気づいていない間に…

無意識のウチに、人との関係で一定の距離を保つ言動を取り、実際に、付かず離れずの距離を保つ。

すると、得ることは少ない。

その上、大きく感情が揺れることも少ない。

人生において、たくさんのものを逃している。

なんせ、喜びや幸せといったものは、人との深い関係の中で得るものだから。

人と深く関わることで培ったり与えられたりするものだから。

たった一つのコンプレックスが、自分の世界を格段に狭める。

本来なら、もっと大きな世界で生きることができるというのに…

しかも、コンプレックスに縛られると、自分を低く見てしまい、将来のことを考えることや意識を向けることができなくなったり、希望を抱くことがしにくくなる。

果たして、私が望まない選択をし続けて本当に良いのだろうか。

たった一度の経験によって抱いたコンプレックスによって、自分の人生を台無しに、つまらないものにして良いのだろうか。

ふと思い、1年後、5年後の私をイメージしてみた。

すると、ゾッとした。

なぜなら、冴えない自分がマジマジとイメージできたから。

歳を重ねるごとに、マイナスに変化する自分が容易に想像できたから。

たった一つのコンプレックスに縛られることで、過去の私のまま生きることを選択し続けてしまう。

それが望まない選択であるにもかかわらず。

コンプレックスを抱きながら、そんな私を良しとすることが、とてつもなく怖いこととは知らずにいた。

人生を台無しにさせるほどの力があるとは知らなかった。

ただ、知ることができたこそ、コンプレックスに左右されない生き方を選ぶ。

本当の心の声に耳を傾け、本当に求める選択肢を選ぶ。

ゆえに、もっと深い関係を築ける言動を選択し、もっと仲良くなれる言動を選択する。

だって、その方が確実に楽しいから。

ムッチャ面白いから。

もう、コンプレックスを理由に私の可能性を狭めることを止める。

もっと自由に、もっと可能性を伸ばしながら生きる。

それは、誰にだってっできること。

私にも、あなたにも…

人が秘める可能性って、とてつもないものがある。

小さい時に経験したことによって抱いたコンプレックスで、自分の可能性を狭めるなんてすっごくすっごくもったいない。

おそらく、多くの人が何かしらのコンプレックスを抱いているだろう。

それに気づいている人もいれば、気づいていない人もいるだろうが…

ただ、今、上手くいっていなかったり、幸せを感じることができていなかったりすると、何らかのコンプレックスを抱き、自分の可能性を狭めていると考えて良いだろう。

なんたって、抑えるものが何もなければ、人はどこまでも成長するから。

大概のことはやれるものだから。

誰しもが、その力を備えている。

単に、使えていない人が多いだけ。

小さい時に抱いたコンプレックスがいつまでも残ったりして。

今こそ、真剣に考えよう。

いつまで、コンプレックスに縛られた生き方を選ぶのかを。

そんな選択をしていて、本当に望む自分になれるのかを。

ちょっと考えてみたら分かること。

なら、もっと自分の心に素直になって、楽に生きよう。

その方が、何もかも上手くいくものだから。

コンプレックスによって生じた偽りの自分を捨てる。

その選択が、大きな変化を私に与えてくれる。

そんなステキな私になって、最倖の人生を歩む。

そんな過ごし方がオシャレじゃよな〜!

著者の迫田 真洋さんに人生相談を申込む