「七転び八起き」が実話という自分がイヤ!第二回

著者: 坂本 新子

人には様々な人生が待ち受けているもの。でも、続き過ぎると「マジで、もういいか?」と自分に問うレベルです。今まで語ることのなかった超個人的体験談を綴ります。


〜2〜

ある日、またもや「ふとした記憶に疑問を持ちました」

公園のような場所のすべり台の上で、大泣きしている私がいます。

いくら考えてみても、自分の通った保育園ではありません。

遊具が違うので、それは絶対ない。

ただ、大泣きしている理由は思い出しました。

同じ年くらいの男の子に「うでを噛まれた」からです。

痛くて痛くて、噛んだ痕がくっきりあって、なんで自分が噛まれるのかがわからなくて、大泣きしていた。

でも、母に聞くタイミングと、勇気がなくて聞けなかった。

自分が噛まれても仕方ないことを、その男の子にしたのだとしたら、聞きたくなかった。

でも、幼児がそこまでの悪いことをするだろうか?と疑問も出て来て、聞いてみた。

母曰く、

「あー、あれな、◯◯くんがあんたのこと噛んでんよ」

笑いながら、話しをするではないか。

「なんで、噛んだりしたの?」

さらに、母は笑い転げながらこう言った。

「あのときな、お母さん、頭に来て、その子の家へ行ったんよ。

(殴り込みじゃないけど、その男の子を傷つけるようなこと言ってないよな〜、と思いつつ)

『なんで、うちの子を噛んだりしたの!?噛むなんて、やっちゃいけないってわかるでしょ!?』って。

(母の言うことは正論だ。ほっとした)

そしたらなあ、『◯子ちゃん(私のこと)が可愛過ぎて噛んだ』って言うねん。まあ、なんと、ませたというか、その子がいうには、『すべり台の上で二人(男の子と私)になったときに、急に、いーっってなって、知らんうちに噛んでた』やて。悪気はなかったんや」

私は少々、ずっこけ気味になった。

さらに聞いてみた。

「あのさ、可愛くて噛む、ってそれって、許されるの?私、むちゃくちゃ痛かったんやけど」

「そやなあ、でも、その子もどうしたらいいかわからんかったから、噛んだんよ。怒られへんやろ?」

噛まれ損だが仕方ない。

20歳もならない私だったが、その男の子の心理がやっとわかった。

謎が解けた。

だけど、さらに謎が残っていたので、聞いてみた。

「あの場所、どこ?」

「え、あんた覚えてないの?保育園やで」

「でも、通ってた保育園と違うやん」

「あー、あそこも保育園や」

(ちょっと、話しが見えなかったので)

「いや、お母さん、私は2年保育で、◯◯保育園やろ?」

こういう時、決まって母は笑っていう。

「あんた、3年保育や。なんや、2年保育と思っとったんか」

ええーーっ!!

今まで、ずっと友達に自己紹介のとき、2年保育やって言ってきたのに、、、。

おのれー、ちっとも時系列がわけわからんやないかー!!

だって、第一回の話し、じゃあ、「いつ」なんよ!!

君ら(父と母)、いつ離婚してん??

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