アトピーから自分らしさと生き方を教り、アトピーセラピストへ生まれ変わる物語

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薄暗い道を通って最寄りの小さな駅で電車に乗りました。

ちょっと眠くてウトウトしてました。

後楽園の駅に着いて

開いていたcaféで本を読んだり、

どんな1日になるかなってワクワクしたり過ごしていました。

Mikaちゃんが喜んでくれると思うとドキドキもしていました。


時計が朝7時を回り

のんびりそのまま8時を過ぎ、


「Mikaちゃんもお休みの日だからね」

と思って気分転換にcaféを変えました。

することがなくなり

「ONE PIECE」を本屋さんで買ってきて読んでいました。


9時が過ぎ、

あたりも朝の空気から日常の雰囲気になって

「ONE PIECE」も読み終わってしまいました。


さら10時近くなって、

僕は


「いいかげん起きてもよくね?」


と思ったけど、

サプライズのつもりなので、

こちらから連絡しないルールに縛られてしまい。

ただただ待ち人になっていました。

前日ほどんど眠っていなかったので、

店内でボ~っとしていると

やっとMikaちゃんから電話がきました。


「どこいってるのっ!」


「… 」


僕は、

こっちとあっちのテンションの違いに戸惑いながら

「テーブルっ、テーブル見てねっ」

とだけ伝えて一旦電話を切りました。

しばらくしてまた電話がかかってきました。


「準備してからだし、すぐに着かないからねっ」


「…はい」


でも、やっと気づいてくれたので少し安心しました。

準備も含めて1時間半くらいかなぁと。


そんな待ちに待った1時間半後、

携帯のメールが着ました。

「やっと来たっ!」と思ってメールを開くと、


「いまから出るね!」


僕はお店の天井を見上げていました‥

朝、家をでて6時間以上経過。

あとちょっとです。


この日のこと。

ホントに待ってたことばかり覚えています。



やっとMikaちゃんが到着して駅まで迎えに行き、

もうその時は、普段のデートのように楽しく過ごしました。


夕方、思い出の観覧車に乗って

街を見下ろしながら、景色もだんだん変わっていって

出会った日と同じ一番空に近いところまで登ったとき

父さんと母さんから受け取った指輪を、Mikaちゃんへ。

僕の両親が結婚するときに、父さんが母さんに贈った指輪です。

母さんからの提案で、

その指輪を上野の宝石店で働いていた僕の従姉妹に持って行き、

もう一度石を磨いて新しいリングに変えてもらいました。

指にはめてあげたとき、Mikaちゃんは泣いちゃってでも笑ってくれて。

お互いいろんなことがあって出会ったけど、

その瞬間は淡い思い出になっても

一生忘れることのない時間になりました。

いま僕らには二人の子供たちがいて、

彼らが大きくなってそんな場面を迎える時、

両親が僕らにしてくれたように

またこの指輪をつないでいってほしいなと思います。


その後、幸せな結婚式を迎え。

僕は不動産という新たな仕事に出会い、

慣れ親しんだ街で家を買い、

そこで人生最高の宝物。

2人の子供たちに恵まれました。


実は子供が苦手だった僕も、

2人の子供にミルクをあげたり、オムツを替えたり、

仕事から帰ったら可愛がって、

夜に泣いちゃったら抱っこして寝かせていました。

両親から見れば、

僕がこんなに子供と触れ合う姿は予想外だったようです。

これ以上ない幸せを受け取りました。


それから10年近く、

アトピーとの生活は続きますが幸せな日々でした。




〜 アトピー再発、過去最大の苦しさに、すべてが壊れてしまうとき 〜


家族も仕事も、

叶えないたい願いが叶った。

アトピーはあるけれど、

漢方の煎じ薬が毎月高くても

それで安心だった。


幸せな気持ちも、

だんだん慣れて薄れていく。

そんな感じだったかもしれない。


漢方の煎じ薬が

あまり効かなくなってきました。

ちゃんと毎日飲んでいるのにアトピーが出てくる。


「なぜ? あんなにきれいになったのに・・・」

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