アトピーから自分らしさと生き方を教り、アトピーセラピストへ生まれ変わる物語

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自由奔放な子供たちに気が散っていく。

かゆみと体に気を遣う時間に疲れてくる。

車内や遊びに行った場所で言い争いになる。

とめどなく家族も自分も責めてしまう。


そんな1日になってしまい、

そのまま日が暮れていきました。

ホテルでもベッドのシーツを汚したくなくて

独りだけ椅子で眠ろうとした。

1日の後悔が、頭の中を駆け巡って眠れませんでした。



翌朝、


僕の気持ちと疲れは変わることなく


たった1日の旅行も普通にできない。

アトピーを思い通りにできない苛立ちから



とうとう


心が砕け


どうしようもない怒りが爆発しました。



完全に


自分を見失いました。



なんでもないことに怒鳴り散らし


物に激しく当たる。


不機嫌と無口で終わらせる。


家族を責め立て、暴走する心。


なぜこんなにも

バケモノのような人間なのか。



涙で必死に僕をおさえようとするMIkaちゃん。


怯えるちいさな子供たち。



なにもかもが

崩壊していくような絶望。



アトピーが憎い。


おぞましい自分が憎い。


呪いの言葉の渦が止まらない。


忌まわしいほどの感情に塗りつぶされていく。



予定をすべて切り上げ


誰も会話をしない車のまま帰宅しました。


僕は荷物も片付けず、そのまま独り部屋にこもりました。


延々と暗闇の中で、

終わることのない自分への嫌悪に苦しむ。



Mikaちゃんとの想い出。

幸せな日々。

子供たちと触れ合った一瞬一瞬。


こんなにも

愛しているのに。。


どうして僕は、こんな存在なんだ・・・



真夜中。


子供たちも眠りについた頃。


寝顔だけ見たいと


1階に下り

誰もいないリビングに独り佇んでいました。



時計の針の音だけが

静かに刻まれていく。



もう、何も考えられないほど自分を責め続けた。



そこにいるだけで

もう、なにもできませんでした。



寝室の戸がスッと開き

そっとMikaちゃんが僕の隣に座りました。




アトピーが現れてから15年。



はじめて


この夜に はじめて


言えた。



「もう、アトピーがつらいんだよ・・・」

「治せないよ・・・」

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