高木教育センターのありふれた日々(5)

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 だって、社会がそうなっていないのだもの。学校以外の世界に無知な教師の方たちより、よっぽど大人なんです。自分たちがこれから出ていく社会はジャングルであることを覚悟している。妄想を抱いたままでは生き残れないことくらい認識している。賢い子は特に。

 よく誤解されるけれど、教えるのが嫌だというのではない。彼ら、彼女らは「強制」が嫌いなんです。強制されたら

「おまえがオレを教えるのは当たり前!」

 という状態になる。人のあり方としておかしいという抗議なんです。ヤクザや暴走族の予備軍みたいな子には近寄りたくない。頑張っても分からない子には助けてやりたい。そういうことです。助けてやれば感謝もされる。

 しかし、日教組の教師の言うように強制させると道徳も礼儀も廃れてしまう。それは、頑張って働いている人の最低賃金より生活保護の方が高い金額を受け取れる大人社会の鏡なのだ。左翼が行き過ぎると、こういうことになる。

 働き者のアリさんより、享楽的なキリギリスさんが良い生活をするのは間違っているという抗議なのだ。私には全うな反応のように思える。まぁ、学校がダメな分だけ塾が繁盛するわけだから業界は喜んでいるけどね。

 

第四十六章

「サイレント・クレーマー

 最近、韓国のKポップは売れないし、韓国ドラマも視聴率がゼロに近く、韓国を旅行する日本人が激減して慌てているらしい。なぜ慌てるかというと、もちろん売り上げが激減して倒産するからだ。夜逃げ、一家離散、首吊りなど悲惨なことになる。

 では、なぜこの事態を予期できなかったのか。それは、韓国や中国では気に入らないことがあると大声で喚き暴動でも起きるのに日本人は喚きも暴動も起きない。ヘイトスピーチや嫌韓本はよく売れているけれど一部の人たちだけのこと。大きな流れだと思ってなかったらしい。

  そこで、最近は

「日本人はサイレント・クレーマーだ」

  と呼ばれているらしい。大騒ぎや暴動は起きないけれど、黙って去っていくということ。これは民度の高さを示していると思う。不味いレストランにいちいち文句を言っても仕方ない。黙って二度と行かないだけ。確かに日本人はそういう人が多い。

  塾や予備校も同じだ。モンスターペアレントが話題になっていたが、私は

「そういう人はどの時代どの国にもいて、どうしようもない」

  と考えている。問題はそういう人ではない。黙って観察している人たちだ。以前、ある女子が塾に入ってきたら翌月同じクラスの女子が全員いなくなったことがあった。新しい女子が問題児だったらしい。たまに

「あの子は超問題児だからやめさせて下さい!」

 と言われることもあるけれど、大抵は黙って去っていくことの方が多い。だから、経営者としては声の大きなモンスターは相手にしないで、声の小さな(あるいはサイレントな声の)生徒が大切。なぜなら、賢い子ほど静かだから。

 頭の悪い人は、いらずらメールを送ったり、塾の掲示板に嫌がらせを書いたり、いたずら電話をかけたり、いろいろやる。そういう人は相手にする価値がないけれど、サイレント・クレーマーは放置すると死活問題になる。

 ものを言わない人たちの心の中を推察するために私が使う方法は「数字」だけ。塾生数が増えたら生徒が満足している。減ったら不満足。もちろん、景気や子供の数が減っていることも影響するけれど基本は「数」だけ。

 私が嫌がらせを受けてもスルーできるのは、塾を開設してから30年間常に支持者がいるから。そういう子たちは

「支持します」「この塾が好きです」

 とは絶対に言わない。聞いたことがない。しかし、私には声なき声が聞こえる。アメブロのジャンル(受験生、高校生)で1位となり、読者が増え、Youtube の再生回数が2万回、3万回となり、通信生が北海道から九州までいる。この数字を見ると、いくら嫌がらせが来ても

「ファン、支持層は広がりつつある」

 と判断できる。実際、京大医学部、阪大医学部、名大医学部と合格者も増えている。

  韓国の人たちも、冷静に数字を見るべき。歌もドラマも観光客も売り上げが落ちているのなら、何かがマズイと反省すべき。反省もせずに、日本が悪いと日本叩きばかりしていると自分の首を絞めることになる。

 

第四十七章

「脱スマホ宣言

中学生の「“脱”スマホ宣言」浸透遠く 「誰も守らないと思う」「条件が厳しい」 福岡県

 「誰も守らないと思う」「条件が厳しい」。飯塚市立の中学校全10校の生徒会がまとめた携帯電話やスマートフォンの使用ルールの宣言について、市内の幸袋中が生徒100人に聞き取り調査したところ、約6割が宣言に否定的な考えを示した。宣言を実行している生徒は3割程度にとどまり、内容を覚えていない人も目立った。

  イギリスで産業革命が起きたとき、ラッダイト運動が起こった。

産業革命にともなう機械使用の普及により、失業のおそれを感じた手工業者・労働者が起こした。産業革命に対する反動とも、後年の労働運動の先駆者ともされる。機械所有の資本家には憎悪の対象であったが、詩人には創作の霊感を与えた。

  社会の動きについていけない人は、新しい機械や制度には必ず反対する。学校は何も変えたくない人たちの集団だから、スマホであろうが何であろうが禁止すれば済むと考える。

 しかし、歴史が示すとおり全て禁止派はかならず敗北する。進歩の流れを止めることは誰にも出来はしない。もちろん、混乱は覚悟の上だ。スマホが現れたら、エロ系、出会い系など中学生や高校生に見せたくないサイトもあるだろう。

 それは、アニメが現れた時も同じだ。禁止できるわけがない。何が現れてもエロの人はエロだし、尻の軽い女子は昔からいた。アニメや携帯のせいではない。

 塾や予備校でも、DVD授業とか動画授業とか試行錯誤の連続だ。しかし、考えてみて欲しい。スマホで授業を見れば成績が上がるのか?実物の先生から授業を受けて分からないものを、動画で授業を見てどうかなるものでもあるまい。

 

 

第四十八章

「yahoo 知恵袋の英作文

 私は京都大学の英作文の添削を行っている。それで、赤本や青本の模範解答を見ていると

「こんなこと言わないよなぁ」

 と思う解答がある。京大医学部を受験する、高校生としては最高レベルの子の解答のほうが優れていると思うことがある。私は名古屋の7つの大規模予備校、塾、専門学校で多くの英語講師に出会ったから

「きっとあの人たちが作った解答だろうなぁ。いや、東京の講師かも」

 と想像してみる。私自身は、英検1級や通訳ガイドの国家試験に合格している名古屋大学「教育学部」卒業の講師だ。これでは信用してもらえなかったので50代で京大を7回受けて成績開示し、英語8割超、数学7割を開示して信用してもらった。

 そんな目で 「Yahoo 知恵袋」に時々みられる

「これを英作してください」

 や

「これを添削してください」

 の解答を見て仰天することがある。私の指導している生徒の解答よりヒドイことが多いからだ。

「いったい誰が解答を書いているのだろう?」

 と疑問に思う。まぁ、匿名だし浪人生か現役の高校生レベルにしか見えない解答もあるので適当に書いているのだろう。それを見ている質問者も、正しい英語が分からないのだから満足している様子。無料のサービスなのだから、それでいいのだろう。

第四十九章

「少林寺拳法がすき

 二段をとってから30年以上練習を続けている。

 最も激しい戦いは命のやり取りだろう。無い方がいい。しかし、アジアの国がほとんど欧米列強の植民地になる中、明治維新が比較的うまくいって独立を保ち得たのは武士の存在ではないだろうか。命がけの覚悟があった。

 私は第二次世界大戦の敗戦後に奇跡の経済成長を行ったのは、復員してきた軍人たちだと思っている。命がけの戦いの中で生まれた猛烈な戦闘力が貢献したのではないかと考えている。

 そこまで激しくなくても、蹴っても殴っても構わない少林寺拳法の試合も厳しい。防具をつけてもパンチでKOされた子もいた。相手の身長が自分より高いとか、体重が重いとか不平を言っていたら痛い目にあう。 とりあえず、勝つための方法を考える必要がある。

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