「夢のマイホーム」購入は、まさに夢であり妄想だった...
「なんで家なんか買っちまったのか分からない。」
僕のかなり年上の先輩の向後くんが、半泣きで、つぶやいていました。
彼は続けて、こんなことも...
「金がかかる。購入費(ローン)じゃなくて維持費。所有するってのは何でも維持費が大変。完全に計算が狂った。」
それを聞いて、まぁ当然なんだけどな〜と思ったわけです。
ましてや、不動産投資などと違って、毎月キャッシュフローが発生するわけでもないし。
向後さんは現在、奥さんと子供2人と、夢の新築マイホーム生活を満喫中。
の、はずだったのですが今では、
家族関係は超微妙。経済状態も超微妙。
という想像もしていなかったような地獄の日々を送っているようで...
もはや本当に笑えない状況になってしまったわけです。
なんだか冒頭から暗い話になってしまい申し訳ございませんが、残念なことに、暗い話は、まだまだ続くのです...
「悪夢のマイホーム」
なぜ、みんな欲しがるのですか?
なぜ、憧れるのですか?
そして何故、マジで買っちゃうんですか?
リスクとか考えてる?
「当たり前だろ!うるせーな」
と、そんな声も聞こえてきそうなので、
では!
ここでザッと、
家を買うことの「リスク」について考えてみましょう。例えば
・35年ローン
・偽造問題
・大地震
・異常災害
・大増税
・国家破綻
・病気
・事故
まぁ最低でも、これくらいはあげられますが、「想定内ですけど。」という人がどれくらいいるのか?
「人口が減ることも、津波の危険があることも、いずれ行政破綻するかもしれないことも、全部織り込み済みですよ。もちろん。」
というぐらいの人が、全体の何パーセントぐらい存在してるのか?
僕はそこが非常に疑問なのです。
多くの人はたぶん、


というだけの理由で建てている気がします。
現に、僕の先輩の向後さんだって、そのような、なんとな〜くな理由で買っちゃったわけですから。
そこで、あらためて聞きたいのですが、
今ってどんな時代ですか?
そう、その通りです!
一言で言って、「不確実な時代」ですよ。
ついこないだまでの昭和時代とは違い、今は何が起こるか予想もつかない時代です。
なにも所有してない人はスイスイ移動できるけど35年もローン組んじゃった人は、もうどこにも逃げられない。自由がきかないわけです。
当たり前ですけど、
遊べない、旅行いけない、投資できない、全部家。さらに言うと、
「私の人生は家のため」ということになりかねない。
つまり、
我慢!我慢!我慢!
節約!節約!節約!
の人生へと、シフトチェンジしていかざるをえないわけです。
これって、たぶん「幸せ」とは程遠い選択なわけですよ。
向後さんが言ってたように、
家の購入費用だけならハッキリ言ってまだいいんです。重要なのは、その他の利息、保険代、リフォーム代、設備代、固定資産税などなどの「見えない出費」がドシドシのしかかるってところです。
ちなみに、
これらは、賃貸で住んでいれば全くかからない出費ですよ。おまけに、家を買えば家具も買う。その金額だってバカならない。
だから、いざ蓋を開けて見てみると、ローン返済が計画通りにいく人はほぼいないということが、いろんな数字を見てみるとよく分かるのです。
最初の数年は誰でも余裕ですが、あるポイントまで来ると子供など病気など意外な出費の発生で、いとも簡単に計算は狂っていく。まさに、悪魔でも乗り移ったかのような勢いで、夢の計画はあっさりと崩壊していくのです。(そもそも35年もの計画を立てること自体、無意味ですが)
こうなってくると、夫婦内の不満や衝突が増えてくることは、おおかた予想がつきます。
プロの意見を参考までに
不動産投資で大成功している方が言ってましたが、

つまり、「失敗は前提なんだ」と、このようなことを言っていたわけです。
いいですか?
プロですらこうなるわけです。
マイホームを夢見る夢子ちゃん達の頭には「新築生活というお花畑、わーい!」しか見えていませんが、実際、チラシでもサイトでも世の中の全体像を普通に眺めれば現実は明らかで、残念ながらローンが払えずに売りに出された住宅がズラリと並ぶのが実際。
著者の若月 大さんに人生相談を申込む
- 1
- 2
著者の若月 大さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます