1km走って足がつっていた僕が、東海道53次を走ったら、ゴビマラソン250kmまで完走して世界一になった話。

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しばらく30分ほどでウランバートル市街地に入っていった。


市街地に入ると道路も混み始め、車たちがギリギリで走っている。

クラクションも時々聞こえる。


思った以上にビルやマンションが多い。


でも、どことなく違和感を感じる。


マンション、アパートらしき建物なのに窓に明かりが灯っていない。

住んでいないのか、消灯しているのかわからないけれど、

街灯も少なく、なんとなく暗い感じがした。


僕が知ってる日本の街が明るすぎるだけなのだけれど。


45分ほどでフラワーホテルに到着。


今回の参加者全員と、そしてSSERスタッフと改めて顔を合わせる。


空港で換金できなかったモンゴル通貨トゥグリクに両替。

10000円が160000トゥグリクとなった。


その後ホテルの日本食レストランで食べた定食が20000トゥグリクで1250円。

近所のスーパーで、500mlのビールが2000トゥグリクで、およそ125円。

物価はそんな感じだった。


部屋はかなり広く、リビングとベットルームが分かれてあった。

日本のビジネスホテルが狭すぎるだけなのかもしれない。

空間が広いということは、優雅な気持ちになれるものだ。


到着したモンゴル2日目は市内でフリー。

地球の歩き方も買ってきてなかったし、一人で観光するのも心細いので、

多田さん、いがちゃん、みさっちゃん、僕の4人で市内観光に出かけた。


モンゴル広場で巨大なチンギスハーン像を見る。


国の真ん中にあるということは、やはりモンゴル国民にとって、

モンゴルの名を世界に知らしめた偉大な存在なんだな。

モンゴル国民の誇りとなる存在なんだなと感じた。



近くを歩いていたモンゴル人のおじさんに、4人で集合写真をとってもらった。

言葉は英語もまったく通じな国だけど、いなかのおじさんのように、

とっても気さくなんだな。


その後も歩いてノミンデパートへ。


小綺麗なデパートは食料、衣料、化粧品、電化製品、

生活用品からお土産までなんでも揃っていた。


スポーツ用品店では日本でも同じいのアシックスやナイキ、コロンビアなどのブランドもあったが、それらの価格は同じ。とりわけ安さは感じなかった。


(モンゴル人でこんなところで買い物するのはかなりの裕福層なんだろうな。)

外国人観光客も多かった。


ただ、最上階にあったお土産売り場は、種類も豊富で面白かった。

旅行者にはオススメだ。

買ったものは結局定番のチョコレートだったけれど。


その後近くのザハ(市場)に向けて歩いて行ったのだけれど、実は今では

ザハはなくなり、跡地でスーパーマーケットとなっていたことがわかった。


そこの惣菜売り場で骨つきの羊の肉と、昼からビールを購入。

お肉は見た目とは裏腹に、臭みもなく、あっさりしていて美味しく完食。

近くのベンチで堪能しました。


食後は1時間ほど離れたモンゴル最大のナラントールザハを観光。

スリ注意の看板にビビりながらもモンゴルの文化を覗き見る。

おそらくディズニーランドぐらいの広さはあった。


(混沌としてるなぁ)



靴屋から洋服、生地、おもちゃ、お菓子、工具、自転車、ストーブ、

ゲルに使う暑い生地やロープ、ビリヤード場などなど、

カテゴリーに際限もなく、混沌としていながら、活気もあった。


ここではまだ、モノを購入し、増やすことが豊かさだと感じるのかもしれない。


1日歩き回って疲れた後は歩いた仲間とホテルで部屋飲み。

解散したところで一人移動だったよっしーからの電話が鳴り、

一緒にスーパーまで買い出しにいき、その日を終えた。





10.(ここが・・・そうか・・・)


3日目はレースのスタート会場まで移動の日。


朝食を食べ終えた後はレースの説明会。


荷物チェック、メディカルチェックを受ける。

1日1200kcalの補給食も持ち、コンパスもレインコートも、

スネークポンプも防寒具も持ってる。問題なくパス。


そこで初めてモンゴル人選手たちとも出会った。

言葉はまったく通じなかったけれど、若い人たちだなぁと感じた。


僕が20代の頃なんて、こんなウルトラマラソンの存在なんて

ひとかけらも知りもしなかったのに。


昼食にお弁当をいただいた後は、出発時間に遅れてきたバスに乗り込む。

観光バスではなく、どこかのスクールバスを借りてきたらしい。


目的地までは5時間ほどかかるようだ。


出発して1時間ほどすると、ウランバートルの市街地も抜けた。


建物もちらほら残っているものの、初めて草原にたたずむゲルも見つけた。

(本当にゲルで生活してるんだなぁ。)

煙突から煙もあがっており、そこに人が本当に生活していることが伺えた。


ゲルって、移動式の住居で、どこかに立てたらそこが家。

土地はみんなと共有しているものであるし、無限に広い。


広い土地や立派な家を所有することが、人間の経済力を表している

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