第百三十二章 言い訳
第百三十二章
「言い訳」
私が
「クラブは自由化すべき」
と発言すると、
「先生はクラブをやったことがないから価値がわからない」
という子がいる。
私が
「恋愛より勉強を優先すべきだ」
と言うと
「先生は女嫌いだから異性の良さが分からない」
という子がいる。
私は何と思われても構わないが、拳法の腕前を知っている子は私がクラブをやっていたことが分かる。ブログに書いている「ラブ・ストーリー」を読んでいる子は、私が女子に近寄らない青春時代を過ごしたのではないことを知っている。
人は自分に都合が良いように結論を出す。
「高木先生は勉強ばかりしていて、クラブ活動も、恋愛もしたことがないから」
それが、彼らにとって都合の良い言い訳なのだろう。事実とは違うが。
私は平均的な中学生や大学生より熱心にクラブ活動に励んだと思う。トラウマになって女嫌いになるくらいの恋愛もした。その結果、
「難関校に合格したければ、クラブや恋愛より勉強を優先すべき」
と教えているわけだ。何も知らずに語っても、共感などしてもらえない。
若い頃は自分の夢を追うことで忙しかった。しかし、子供が産まれたら変わった。子供を育てること、子供の夢を応援してやることが自分の夢を追うことより大切になった。塾生の夢の実現が仕事になった。
このスタンスがなければ、塾講師などやっていられない。しかし、性格に問題のある子は
「先生は、勉強以外は何も分からない」
と決め付けて、アドバイスに耳を貸さない。それだけの子だから、仕方ない。
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