正しいことを言うのは、おやめなさい

著者: 山崎 理恵みりえ

クリスマスの深夜になんですが、

正しいことを言うのは、おやめなさい。


正しいことって、ほんとつまらない。

つまらないし、相手を黙らせるには、いい武器なんだよね。


「謙虚にしなさい」

って、ものすごく正しいでしょ。

謙虚じゃない人は品がない、とかね。


その正しい言葉で、人の表現を奪うこともできるんだよ。

正しい言葉で、人の活発な性質を奪うことができる。


コンサルをたくさんさせていただいて思うことは、

日本人はほんとに多い。

活発で、ぱっと思うそばから行動してしまう人。

こういう人は、子供のころから、


「もっと人の気持ちを考えなさい」とか、

「もっと落ちついて行動しなさい」とか、

「もっと謙虚にしなさい」とか、

さんざん言われて、


目立つといけないのか、と自分の性質を殺してしまう。

で、自分を殺す努力をし続ける。

人のサポートなんて苦手なのに、サポートする努力をし続ける。


表現する人なのに、自分の表現を押し殺してしまう。


みんなみんな、正しいことに、殺されている。

叫べ!!


「正しいことなんて、知るか~~~~~!!」

「私は私だああああああ~~~~!!!」


あなたは、正しくなくっても、いいんだよ。

正しくない自分を許してごらん。

そうしたら、正しいことを言って、誰かの精神を、性質を、

殺そうとなんてしなくなるから。


もしあなたが、誰かが気にいらなくて、正しさで糾弾しているなら、

それ、麻薬みたいにスッとするから、気持ちよくてやめられないよね。

でも、ふっと気がつくと、むなしいでしょ。


まず、自分を許してごらん。

自分を正しさでしばるのを、やめてごらん。


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