微分積分
「微分積分」と聞いた瞬間、アレルギー反応を起こす人は少なくないのではないか。
誤解を恐れず概念を表すと、
「物事を細かく分け、クローズアップして見る」のが「微分」
「細かく分けた物事のパーツを積み上げ、全体を見る」のが「積分」
と言えると思う。
宇宙空間から見える地球は丸いが、ぐぐっと地上に降りて行って地表から見る地平線は、殆ど直線に見える。
またぐぐっと宇宙空間に戻って地球を見ると、直線に見えた地平線が集まり、丸く見える。
前者が「微分」、後者が「積分」のイメージ。
ここで、小中学生時代のイチローの日常を「微分」してみる。
準備体操や素振り、食事や睡眠など、一見他の人々と同じに見えるのではないか。
ただ、地平線の僅かな丸みのように、他の人達とほんの僅かだけ違っていたのだろう。
一回でも多く素振りをする 道具を大切にする 将来の夢を具体的に思い描く
これらが数十年かけて「積分」され、年収にして数百億の差になった。
エベレストの登頂も「苦しい時の一歩」の積み上げ
信頼関係も「必ず守る約束」の積み上げ
「僅かな違い」を継続して「積み上げる」。
微分積分が使えるのは、たぶん受験勉強の中だけじゃない。
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