天才

著者: 鎌田 隆寛

アイデアやひらめきはどこから来るのか。

古代ギリシャとローマでは、これらは「妖精」が運んで来ると考えていた。

「妖精」が人間にとりついて、ヒラメキをもたらすのだと言う。

文章を書く、絵を描く、曲を作る、デザインを生み出す。

創作活動が上手くいけば「妖精」のお陰だし、上手くいかなくても「妖精」が上手く働いてくれなかっただけ。

成功という報酬を支払い、失敗というダメージを妖精さんに肩代わりしてもらうわけだ。

心の拠り所を見出すことで精神を安定するという、宗教による効能と共通する所がある。

確かに、成功も失敗も自分一人で背負うという考え方もある。失敗をバネにより強くなって復活する、ドラゴンボールのサイヤ人のような人もいるが、現実的には重圧に耐えきれず潰れる人も少なくないだろう。

言い訳ではなく、メンタルヘルスの観点から、「妖精」に助けを要請するのも時に悪くない。

ちなみにこの「妖精」、名前を「ジーニアス」と言う。「天才」は元々「妖精」という意味だった訳だ。

アイデアやひらめきは、ぼーっとしてたり、風呂に入ってたり、いわゆる「α波」の出るリラックスしている状態の時にやって来ることが多いと言う。

「天才」は忙しさを忘れた頃にやって来る。

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