走り出せ

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前話: 24歳の田舎育ちの芋娘がたった3年で300人以上の生徒が通うお菓子教室を作った物語~20歳から21歳~
著者: 藤六 愛

「えええーーー!!可愛いーーー!!」

取り出したのはクマのキャラクターパンでした

実はパンづくりは今までしたことがなく、これもほんの数回目

恥ずかしいからあげるつもりも見せるつもりも、全くなかったのに

「ありがとー!」

すぐ貰われてしまいました

それからというもの、

「ろくちゃん今度はあれ作って〜」

リクエストはいつも可愛いキャラクターばかり

どんどんリクエストされるがまま新作のキャラクターパンを作り続けました

するとオーナーがある日Facebookに私のパンを投稿したところ

ものすごい反響があったんです

「こりゃ売れるな〜」

オーナーがニコニコしています

「ろくちゃんいつパン屋さんすんの?」

「いや、そんなつもりじゃ、、、」

「でも売れると思うよ!こんなクオリティ高いキャラクターのパン売ってないもん」

奥さんまでも参加してきました 

周りが褒めるけど、実際にパンなんてほんの数回しか作ったことなかったんです

しかも某有名クッキングスクールに少しだけ通ってたんです

基礎だけ学んで、すぐ辞めちゃったし

ほとんど独学。こんなので、本当にいいのかな?

不安はありましたが、人気ということなので

販売はせず、好意で作ってお客さんにあげることにしました。

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