親に捨てられた子供はどうなるの?5話

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著者: Cha Rin


祖父、祖母との別居がいよいよ決まりました。

継母にとってはまさに天国。私たちにとっては地獄。

とりあえずここで、継母の生い立ちを。


農家の娘として生まれる。頭は良くない。

どちらかというと精神的におかしな面が多々ある人。

親の言いなりに、看護師の資格を取得し、病院にて勤務。

そこで父親の妹と同じ職場になり、結婚しないかと持ちかけられたらしい。

また、農家の娘だけあって土地はたくさんあった。

その土地で父親が自営業を大きく展開していくことになった。


引っ越しをし、祖父も祖母もいない。

毎日、食卓には食事が並ぶ。

しかし、それを食べようとすると、父親のための物だと。

食べてしまうと容赦なく張り倒される。

子供は学ぶ。いかに怒られないようにしなきゃいけないのかを。

父親が食べないのか?と聞いてきても、お腹いっぱいなの。

そう言って私たちはやり過ごしてきた。

引っ越しと同時に保育園に通うことになった。

姉はそのとき、小学1年生。私は年中組、妹は年少組。

外に出ても自由はない。色んな事を話すと張り倒される。

聞かれた事のみに答える。

友達を進んで作ろうなんて思わなかった。

理不尽なのが、熱を出しても怒られたこと。

なんで熱出すの!!と。


父親もそんなことは知らなかった。子育てに興味もなかった。


とりあえずここで父親の生い立ちを。

戦時中、祖父、祖母の長男として生まれる。

祖父のギャンブル癖に家計が赤字。学校へ行くくらいなら働けと、小さいうちから仕事をしていた。

手に職をつけるため、丁稚奉公で職を身につけ、店を開業。

しかし、不慮の火事により、店を消失。

そこから再起をはかる。実母とは、父親の弟の居酒屋で知り合い

そのまま結婚。が、しかし、この父親がかなりの曲者。

女道楽がひどい人。結婚しては、次の相手を見つけてその女に投資。


継母に子育てを押し付け、父親は自由気ままに飛び歩く。

そんな父親だったから、子供が虐待されてたなんて気がつきもしない。


そして、継母の裏の顔。

宗教にのめり込んでた人だった。

その宗教に私たちは無理やり参加させられ、毎日お経を読まされてました。

なんでこんなことするのか?なんて小さいうちはわからなかった。

普通なのかと思ってた。

けど、何が違う。


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親に捨てられた子供はどうなるの?6話