離婚・親権放棄した女が、子供との暮らし、自分の人生、愛、全てを手に入れた話〜1.プロローグ
26歳、ごく普通の派遣社員だった私は、ごく普通のサラリーマンと結婚しました。
仕事を続けながら、長期休暇ごとに、夫婦で温泉旅に行く生活。
29歳で、そろそろ子供でも、と妊活を始め、順調に妊娠。
30歳で出産。
夫の転勤により、保育園も仕事もあまりない地域へ転居し、専業主婦となりました。
ごく平凡な人生を、何の不満も持たずに過ごす結婚生活。
…
そう思い込もうとしていました。
心の小さな歪みが、少しずつ重なり合って、大きな崩壊をもたらすとは知りもせず。
普通に暮らすには、何不自由なかったから、日々の小さな不満、小さな不安すべて、
「世の中の大変な人生を歩んでるような人達から見たら、悩むようなことでもない」
と、向き合わずにいました。
結婚から10年経った36歳の私。
ごく普通の主婦で、神経質な位に子育て熱心だった母親であった私の、現在はと言うと。
離婚し、親権は持っていません。
それでも毎日、愛する子供と思いっきり笑顔で過ごし、自分の人生と本気で向き合うべく、生きています。
母であり、人間でもあり、女でもありたい。全てを諦めない。
生活の安定を捨て、世間の批難を全身に浴びる覚悟も決め、
そして本当の意味で、自分の人生を生き始めました。
全てを諦めない生き方で。
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