「問題は必ず解決できる」貧乏大学生が、東京とシリコンバレーでの10ヶ月を合計家賃3万円で暮らすまで気づかなかった「お金・真面目・旅行」より大事なこと
東京は、日本一物価が高い街、シリコンバレーはアメリカ一物価が高い街
ぼくは、2015年の8月〜2月まで京都から東京に、2016年の2月〜現在に至るまで東京からシリコンバレーに留学しに来ています。
さて、ここで問題です。ぼくの留学先であるシリコンバレーの平均家賃はいくらでしょうか?
正解は、1500ドル(約16万円)です。
ぼくの家の近くに、最近、日本でお馴染みの庶民向けレストラン「やよい軒」ができました。
さて、ここで問題です。値段はいくらするでしょうか?
正解は、日本の3倍(平均約20ドル)で、おかわり有料です。
もうね、おかしい。物価が高すぎる。アホです。お金がない学生がやっていける場所じゃないです。
でも、結果的に、東京でもシリコンバレーでも、全くの0から始まった後、ぼくは自分の家を見つけ、毎日まともな食事を食べるお金を手に入れることができ、今なんとかなっています。
あなたが試したことがない、マネをしてはいけない3つの節約術
せっかくなので、この期間に、ぼくが実践していた「あなたが試したことがないであろう具体的な節約術」をいくつか紹介しましょう。
前提として、ぼくの経済状況は以下の感じでした。
・ 上京時、現金1万円。後々に、Progateでのアルバイトでの給料やサポーターズによって月にいくらか入ってくるようになりました。
・ 渡米時、キャッシュ100ドル。
・ 親からの仕送りは0円。
①Meetupを出会いや知見目的で使うべきではない。タダ飯のために使うべき。
Meetup.comとは、勉強会やイベント交流イベントのプラットフォームサイトのことです。このサイトでは、IT系の勉強会を探すことができます。IT系の勉強会のなにがいいかというと、タダ飯とタダ酒が支給されるのです。
②若者は、パンダエクスプレスで消耗するべきではない。Soylentで満たすべき。
シリコンバレーで活躍するエンジニア兼炎上系ブロガーさんに相談する機会があったので、聞いてみました。彼なら、きっと目から鱗の解決策を提示してくれるに違いない。ぼくは、起死回生の美しい策を授けてくれるであろう彼のアドバイスに胸を踊らせていました。彼は、毎日パンダエクスプレス(アメリカの超安いレストラン)でご飯を食べていたぼくにこう言い放ちました。
ソイレント(英: soylent)とは、Rosa Labs, LLC. が販売している栄養機能食品の飲み物。生存に必要な栄養素がすべて含まれ、従来の食事が不要となるという[1][2]。味はほんのり甘く、この粉末を水などに溶かして飲む[1][2]。
ソイレントのレビューに関しては、@yokichiさんの連続ツイートが面白いです。
どうやら、シリコンバレーで活躍するエンジニア兼炎上系ブロガーさんは、ぼくに人間としての尊厳を捨てることを教えてくれたようです。
イケダハヤト(@IHayato)氏の「まだ東京で消耗してるの?」に習って、ぼくも言わせてください。
え、まだ食事で消耗してるの?
③スタンフォード大学に3ヶ月間居候生活
ぼくの母校である同志社大学には、毎年スタンフォード大学から40人ほど留学しに来ます。ぼくは、彼らの日本での生活をサポートするサークル(団体)に入っていました。また、積極的に彼らと同志社大学で、交流していました。だから、スタンフォード大学に友人が多くいます。
すると、ぼくが彼らにアメリカに行く旨を伝えると、「俺の部屋に泊まりにこいよ」と何人も言ってくれます。ぼくには、現実的に居候しか手段がなかったので、その言葉にぼくは甘えて、彼らの部屋に居候していました。
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あなたが試したことがない、マネをしてはいけない3つの節約術について、いかがでしたか? 楽しくないので、マネをしてはいけませんよ笑。
みんなはまっとうな留学を歩んでほしいです。留学前は、しっかり準備しましょう。親に借りれるならお金は借りましょう。
志が高くないぼくは、文章は、この辺で終わりたかったのですが、これだけだと、「お前いったい何をやってたんだ」と帰国したときに、各位に怒られそうで怖いです。なので、ここからは、この経験を通じて、学んだそれっぽいことを3つ書きたいと思います。
1. “お金”より“信頼”
2. “真面目”より“交渉力”
3. “旅行、ノマド”より“拠点と学生結婚”
1 “拝金主義(お金が一番)”の時代から“信頼(レビュー)”の時代へ
日本のレストランや昔では、店員さんがどこにいても、忙しそうでも、挙手をして、自分のもとに呼び寄せることが多い気がします。客の態度も横柄であることが多いです。それは、日本では、「お客様が神様」、「金さえ払えばいい」という文化があるからです。
ところが、アメリカ西海岸に来ると少し状況が変わっていることに気がつきます。アメリカのレストランでは、基本、店員が自分の近くにくるまで、わざわざ呼び寄せることは基本的にはタブーだと教えられました。店員も、「お客様は神様」のようなスタンスではありません。
こちらには、「客が、サービス(店)を評価するだけでなく、サービス(店)が客を評価する」という文化が確実に存在します。
これは、例えば、シェアリングエコノミーの代表格であるUBER(タクシー配車サービス)やメルカリの例を考えてみるとわかりやすいです。UBERを利用し終わったあとは、客だけでなく、ドライバーも、レビューを記録しないといけません。ここで、星5つや4つの記録が増えていくと、客の信頼度が上がり、次回UBERを利用したときに、すぐタクシーが見つかり、好循環になります。逆に、横柄な態度をとり過ぎて、ここで星1つとかが記録されてしまうと、信頼度が下がり、車が来なくなり、次回の利用に悪影響がでます。
つまり、「金さえ払えばいい」というスタンスの人は昔に比べ、生きづらくなっているのです。
ぼくには、「プログラミングを学びたい」だけに留まらない、誰にも言ってない理由があって、2015年の7月か8月には、絶対上京したかった。そこで、一番のネックになっていたのは、家賃でした。
さっきの、「金さえ払えば、いいというスタンスの人はこれから生きづらくなっていく」というのは、逆にいえば、「信頼さえあればお金の問題は何とかなる」ということの裏返しでもあります。ぼくはここに目をつけて、ある行動に出ました。
それは、力を込めた自分の文章に、「家を探しています」と書いたのです。
すると、その文章は、トビタテ留学JAPANプログラムのプロジェクトディレクターである船橋(@c_funabashi)さんにTwitterとFacebookで文章を取り上げられました。
自分で、自分のことを「信頼に足る人物」だと言う気は毛頭ありません。まだまだ未熟で、一般的な常識に欠けることも多いからです。
しかし、船橋さんは、サッカー元日本代表の中田英寿やMr.chirdrenの櫻井さんが過去に受賞したヤンググローバルリーダーにも選ばれています。つまり、社会的に信用が保証されているのです。社会的に信用が保証されている人からのレビューを得たぼくの文章がHidetaka Koという人物の信用度を飛躍させたのです。
すると、なんと本当に東京で家を無料で貸していただける方が現れました。しかも、3階立ての一軒家で、おまけに家にエレベーターもついていました。大豪邸です。本人はほとんど家にいなかったのでひとり暮らしのようなものでした。
本当に感謝していますし、お礼を何度言っても足りません。名前は伏せますが、家を貸していただいた人も船橋さんもとても謙虚で人間力が高く、ぼくが最も尊敬する人の1人です。
こんな反応をよくされますが、今日は、「“拝金主義(お金が一番)”の時代から“信頼(レビュー)”の時代になる過渡期にある」という本質から逆算して考えてみると、あながち不可能ではないとわかるはずです。
2. “真面目”でありすぎることはいいカモだけど、“交渉力”は自分の身を助けてくれる。
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