【第11話】離れて暮らしていた父の介護のこと、死んだときのこと、そしてお金のこと。

前編: 【第10話】離れて暮らしていた父の介護のこと、死んだときのこと、そしてお金のこと。
後編: 【第12話】離れて暮らしていた父の介護のこと、死んだときのこと、そしてお金のこと。

主治医の説明

主治医の話は、まとめるとこんな感じだった。

・脳梗塞がこれ以上広がらないように、しばらく経過観察をすること

・加齢のせいか、脳梗塞のせいかは分からないが認知症を発症していること

・恐らく脳梗塞が原因と考えられるが、身体の右側に少し麻痺が出ていること

・もうひとり暮らしは無理なこと

・病院の相談員さんと話して、受け入れ先を探してほしいこと


大体前もって分かっていたことだったし、先生も多分

「すぐに退院できるから施設早く見つけてね」

が一番言いたいことだったと思う。

もちろん、すごく丁寧に話してもらって、そんなあからさまではないけども

まあ結局のところ、そういうことだ。


相談員さん

第9話で、担当がケアマネさんから相談員さんに変更になったことを書いたが

これには理由がある。

どこの施設に入るにせよ(ケア付賃貸とかだと違うかもしれない)、病院から移る場合は

その病院での医療記録等を先方に送らなければいけない。

施設側はその記録を元に、受け入れが可能かどうかを判断するのだ。

そういった先方とのやり取りを、私達家族ではなく、相談員さんが対応してくれる。


主治医からの話が終わった後、相談員さんと面談。

この時点で、父の介護度が出ていたかどうか記憶がないが

とりあえず、「要支援」ではなく「要介護」には確実になるだろう

という前提で話をしていたように思う。

(実際、父は認定時は要介護度3だった。)


各施設には入居条件があり、要介護度がひとつの基準になっていることは

第6話で説明したとおりだが、もうひとつ要介護度によって決まるものがある。

それは施設の月額費用

基本的に要介護度が高いほど、介護が必要になるので

当然のように、月額費用も高くなる

つまり、要介護度は非常に重要な指標なのだ。


入院してすぐに

・毎月どの程度であれば支払ができるか

・本人の性格(暴力的だったり大声を出すような人は受け入れ先が限られる)

・家族がどこまで対応できるか

・希望する地域等はあるか

等を細かくヒアリングしていただいたこともあり、

この日、相談員さんからは2箇所、提案をしていただいた。

1.足立区のグループホーム

 大体月額8~9万円。入居者が少人数のグループ(ユニット)単位に分かれ

 出来る限り自分たちの生活を行なっていく。入居者同士の協力が必要になるので

 重度の介護が必要だったり、非協力的な人だと向かない。


2.江東区の介護老人保健施設

 大体月額12万円前後。部屋は病院と同じように、カーテンで仕切られている。

 リハビリがメインとなるため、レクリエーション的なものは少ない。

 また、長期の入所は不可。


もし、希望するのであれば、まずは空きを聞いてくれるという。

その後は、

家族の施設見学→申し込み→施設側での入居判定→OKなら入居決定

という流れになるとのことだったので、まずは空きを聞いてもらうことにした。


迫る時間

主治医の話、相談員さんとの面談をしていたら

あっという間に時間をオーバーしてしまっていた。


外は相変わらずの大雨。


ぐぬぬ、仕方ないタクシーで駅まで行こう。病院だし、すぐつかまるでしょ。時は金なり!!

…そんな考えを持っていた時もありました。


もう全然いない、タクシー。

びっくりするぐらい、いない。

仕方ないから大通りまで出る。

全然いない。見つけたと思ったら乗車中。

傘さしてても、足元はもうずぶ濡れ。

信号が変わる度、タクシー来ないか振り返る。


この世から、空車タクシーが消えてしまったかのように来ない。

そしてなぜかバスも通らない。


この時点で18時過ぎ。本来なら電車に乗って

会社に戻り始めている時間だ。

まだエ○ブルにも行ってないのに…


焦りと寒さで、涙が出そうになる。

大雨の中、ずぶ濡れで泣いてるオバちゃんとかヤバイ。

ヘタしたら通報案件だ。

ぐっとこらえて歩いていると、電話が鳴った。

画面を見ると、病院からだった…。


つづく


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【第12話】離れて暮らしていた父の介護のこと、死んだときのこと、そしてお金のこと。

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