50年生きてみて その②

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前話: 50年生きてみて ①

「別れてあげてもいいですよ」

「でも」







「この人(元ダン)が 抱かせろって言ったら 今まで通り 抱かせますけどね」





そう言い放って ファミレスを出て行きました





その言葉が すっごい衝撃的でね

30年も経ってるのに  ほら 今だに忘れられない(笑)



年下の子に

そんなこと言われて 呆気に取られたし 

なんか



すっげぇな って 

年下なんだけど すごく オトナに感じた

わたしだったら そんなコト 言えないな って



勝ったのか

負けたのか

わかんない 

妙なモヤモヤ(笑)







まぁ でも フタマタから ヒトマタになって

フツーに付き合うようになり





待てよ・・・

プロポーズ って されたんだっけなぁ

もう思い出せないや





御両親に逢うために 実家(山口県)に連れて行かれたのは

結婚する1年前 くらいだったかな

謂わば 顔見世興行







プロパンガスの匂い

五右衛門風呂

ぼっとん便所

広い空 

工場の建ち並ぶ港

その煙突から白い煙が立ち上がる



「田舎」を持たないわたしにとって

その場所は

初めて持つ「故郷」に思えた





義両親となるひとたち

義兄や義姉 となるひとたち

従姉妹や これから親戚になるたくさんのひとたち


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