2ヶ月で辞めて悔し泣き

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次話: 貧乏人が金を持つとロクなことがない
著者: 中城 子龍

「1つ50円のアーモンドパン」

「カニの形が2つ入った100円のパン」

「100円のまるごとソーセージ」

・・・etc

しかし、中学生時代に比べて、

体も大きくなっているので、

そんなものでは我慢できない年頃。

夜7時頃に練習が終わった帰り。

仲間たちはコンビニへ寄って、

好きなものをたくさん買って食べている。

しかし、お小遣い0円の私は、

何も買えない。

皆が食べているのを見ているだけ。

何だか寂しい気持ちだった。

☆退部を決意

これから遠征費も掛かってくる。

中学生時代よりも本格的なクラブ活動。

もっと、もっとお金が掛かるに違いない。

という思いから、

私は退部を決意。

昼休み、野球部の

顧問の元へ行った。

コンコン

先生:「はーい、どうぞ〜」

私:

「失礼します!

1年2組の中城です!

◯◯先生にお話があります。」

(体育会系なので、

しっかりと言わないと殴られる)

先生:「何ですか?」

私:

「首の捻挫もありますし、

このまま続けていく自信がありません。

退部させてください。」

先生:

「うん、良いよ。

でも、途中で投げ出すことは、

将来にもよくない。

君は、途中で投げ出したことになる。

それでも良いんだね?」

私:

(泣きながら)

「はい。。

もう続けることができません。

情けないですが、やる気もありません。」

(母子家庭のことについては、

話していない)

先生:

「そうか。

君がちゃんと決めたなら良い。

これからも頑張ってね。」

と退部が決定した。

正直、途中で投げ出すことは、

めちゃくちゃ悔しかった。

それと同時に、

何かの呪縛から解かれたような、

晴れやかな気分にもなった。

もう練習帰りに

辛い思いをする必要もない。

辛い練習をする必要もない。

お金を気にする必要もない。

☆早速、アルバイトへ

パチンコ依存症だった時代の、

借金を抱えたままだった母親。

毎月の返済も、利子を返すだけで、

いっぱいいっぱいだったようだ。

当然、パート代だけでは間に合わない。

自分のお小遣いと、

家にお金を入れるために、

アルバイトを開始。

家には3万円を入れていた。

「自分で働いて、

自由に使えるお金」

これが本当に嬉しかった。

これまで自由に使えるお金なんて、

まったく無かった。

しかし、常に金がないという

生活だったので使い方も荒かった。

☆ガラパゴス携帯を自分で購入

ちょうど携帯が流行り始めた時代。

クラスメイトのほとんどが持っていた。

みんなは、親に買ってもらってる中、

私は、自分でアルバイトして購入。

最初に購入したのは、

「J−PHONE」

(ジェイフォン)

の縦に長い携帯。

(J-SH04)

16和音の着メロが懐かしい・・・。

64和音なんてすげぇぇぇ!

という時代。

☆そして、出会い系にハマる

当時、出会い系も流行っていて、

私も出会い系サイトで遊びまくっていた。

お姉さんとエロいメールもたくさんした。

実際に会ったこともあった。

電話でお話ししたこともあった。

当時は、今のように定額制じゃなく、

従量制(使った分だけ)請求がくるタイプ。

明細を開くと、

「2万円、3万円」

なんて当たり前。

高い。高すぎる・・・。

でも、楽しいから

歯止めが効かなかった。

だって、

エロいメールができるんだものw

そして、自分で働くことで、

これまで持ったこともない

お金を持つようになった私。

これが、悪い方向へと

進めてしまうのです。

それは、また後日。

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貧乏人が金を持つとロクなことがない