ウツで10代のうちに人生を壊され、道路に寝そべり、線路に寝そべり、もう二度と夢を見ないと決意したウツ男が、あることを意識するだけで 「180度変わった」と言われるまで成長したハイジャンプストーリー part1 ~永遠に罪が消えない『あの日』~

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それまでは病気だと思わず、考えもしなく、

ただただ心配してただけでした。



そのとき

「シュンはウツなんだ」

と大きくショックを受けました。




僕や周りの友達は今までそんな経験もなく

どうしたらいいか分かりませんでした。



当時中学3年生です。





シュンは学校を休みがちでしたが、

しばらくして午後から登校して授業には出ず

学校のカウンセリングルームに通うようになりました。




そこの先生は今まで出会った中で

一番素晴らしい先生で、人間的に素晴らしい方でした。



僕もシュンもその先生を信用してました。



シュンはしばらく学校に来なかったので

学校に来て顔が見えるだけでも僕は嬉しかったです。



放課の時間は毎回

カウンセリングルームに遊びに行きました。



でも、シュンは口がまったく開かなくなり喋りたくないのか

話せなくなったのか分かりませんが

会話ができなくなっていました。


紙に字を書いて会話するようになりました。


それでも、顔が見られることが何よりも嬉しかったです。



部活の方にも出るようにはなってくれました。




大会も近く、シュンなくして

勝つことはできなかったので僕は嬉しかったです。



でも、その大会でシュンは

左腕を包帯でグルグル巻きにして来ました。



衝撃でした。



なにも言葉が出ませんでした。



中学3年生の僕にはあまりにも衝撃な事実でした。


しばらくずっと、

包帯が取れることはありませんでした。




もしかしたらシュンは何かを訴えてたのかもしれません。


誰かに聞いてほしかったのかもしれません。



そんなこと考えもせず僕は

ただそっとしておくのが一番だと思っていました。






そんなある日、僕はいつも一緒にいる友達6人を

家に泊まりにおいでよと呼びました。


もちろん、シュンも一緒です。


その日の夜、みんなが寝てるときに1人の友達(ヒデ)に

「話がある」と呼び出され

一階のリビングに降りました。



ヒデは気まずそうに口を開き、こう言いました。


「彼女を好きになってしまった」



最初僕は何を言っているのか分かりませんでした。



どうやらヒデはシュンの彼女を好きになってしまった、

というのです。



しかも彼女もヒデのことが気になっているそうで、

シュンと別れを決めているというのです。



でも、シュンがまだあんな状態だから

別れを言ったらまたひどくなるんじゃないか

と恐れていて言い出せないとのことで相談でした。




僕は残酷な状況に思わず涙が流れました。

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