ウツで10代のうちに人生を壊され、道路に寝そべり、線路に寝そべり、もう二度と夢を見ないと決意したウツ男が、あることを意識するだけで 「180度変わった」と言われるまで成長したハイジャンプストーリー part1 ~永遠に罪が消えない『あの日』~

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学校で会っても逃げられ

話しかけても完全無視です。



謝りの手紙を書きました。

シュンの家に行って謝りました。

たくさんメールで謝りました。


とにかく謝りました。



でも、シュンにとっては

謝っても謝っても許されることではなかったんです。








残酷なことにシュンの彼女と

彼女を好きなったヒデは

僕と同じクラスでした。


だけど、僕は責めることもできませんでした。 


2人の気持ちも分かったからです。


2人も辛かったのを知っていたからです。



僕の生気は完全になく

クラスでも浮いてました。



そのときちょうど音楽会が近くて

頻繁にクラスで歌の練習がありましたが

僕は陽気に歌う気になんてとてもなれませんでした。




音楽会まで残り2週間となったある日、

いつも通り朝の時間に歌の時間がありました。



担任が見てる前で歌い、

僕はもちろん一口も口を開けることができませんでした。



歌が終わって担任が


「せっかくみんなで一つになって歌っているのに

 たった1人のせいで台無しになっています。

 先生悲しい。」



と、泣きながら訳の分からないことを言い出しました。



もちろんたった1人のせいでというのは、僕のせいです。



それはクラス中で分かっていることでした。


なぜなら以前ビデオで練習風景を撮ってみんなで見たとき

1人だけ暗く歌ってない僕がいたからです。



担任が泣き出して教室を飛び出しました。







「先生、泣きたいのは俺だよ!
 お前に俺の気持ちが分からねえだろ!
 こんな時に歌なんか歌えるわけねえだろ!」



これが僕の気持ちでした。


ですが、誰にも言ってなかったので

誰にも気持ちを分かってもらえず

押し殺すしかありませんでした。





完全に孤立しながら

僕はどうしたらシュンに認めてもらえるか考えて

必死に答えを探しました。




今では、いったいなんだその答えはと思いますが、

その頃はもう本当に必死だったんですね。



『音楽会を精一杯歌って最優秀賞を取る』


ことでした。



これがとりあえずシュンに許される行為だと思いました。



それからは男子のリーダーになって

みんなで一致団結しました。




音楽会当日の朝もシュンの家に行き、

お母さんに手紙を渡してもらうように伝えました。



手紙には今できる精一杯のことは

音楽会で精一杯歌うことだと伝え、

観に来てほしいという内容でした。



結局観に来てくれたのかは分かりませんが

音楽会では最優秀賞を取ることができました。




それからは少し関係が戻っていき、

まったく開かなくなったシュンの口が少しずつ開くようになり、

卒業式はお互い笑顔で終わることができました。




高校はお互い違う高校に行ったので

いつ完全に回復したかは分かりませんが

今では素敵な奥さんと可愛い子供が2人いて

フルローンで家を建てました。





これが僕の中学での出来事です。



つづく。


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