Longtime Friend

著者: 杉澤 三穂

年の瀬も迫り、大きなニュースがあちこちで取りざたされている。

韓国、北朝鮮、ロシア、米国、さらに、ドイツのテロ事件、まだまだシリア問題も大きい。

個人的な見解はたくさんあるが、問題を抱えたまま、2017年を迎えることになる。

心中穏やかではない。そんな中、今年の漢字に「金」が選ばれた。漢字でなければ「Longtime Friend」と言いたい。韓国のパク・クネ大統領の苦悩に満ちた表情が脳裏をかすめる。支援者のチェ・スンシル容疑者は最も信頼していたLongtime Friendなのである。朴大統領の孤独な人生を考えさせられる。来年はこの国も大変なことになる。

 

さて、私はこの地に越して来て間もなく1年を迎える。あっという間に時間と日常が通り過ぎてしまった。石油ストーブから始まりいろいろなことがあった。畑で野菜作りもやり、野に咲く美しい花々に心をうばわれ、この地に来て、初めてのことばかり。土に触れることの楽しさも味わった。小さな庭に、クローバを一杯植えた。モグラやヤモリとも対面した。今は南天や、千両、とちの木の赤い実があっという間に無くなっているのに気づき、たくさんやってくる鳥たちを見張りしている始末。水仙は満開です。椿も咲いています。

先日、外出から帰ってみると、玄関前に段ボールのなかにいっぱいみかんが置いてあった。誰だろう。犬仲間もふえ、初めての陶芸教室にも通っている。伊豆新聞があまり魅力もない私を取材して行った。こうして間もなく2016年も終わりになる。今年はいろいろな方々に感謝の一年であった。

2017年はどのような年になるだろうか。そう言えば、学生の時の文集に、去りゆく友にさよならと言わずにまた会おうと書いたことがあった。来年は出合う人にそんな気持ちで時を運んでみよう。

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