24歳ニートの僕が、謎にインドネシアに行って社長になるまでの話。後編
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毎日ジャカルタ市内を駆け回り、物件探し、家賃交渉。
実績のない僕は、担当者と会うのも一苦労だった。
企画書持ってきてとか、居留守使われたりとか、アポを取るだけでも一苦労。
利益が出ていれば、投資してもらえたりFC展開もできるようになる。
そう考えた僕は、一発を当てる店舗を探すのではなく、少しでも良いから確実に利益が出る店舗を探すことにした。
採用したスタッフは日本で研修して、毎日朝から夜まで準備、準備、準備。
1日中サロンのことばかり考えていた。
一緒に働く人の事を何も知らずに「これをやれ」なんて指示を出しても、
指示を受ける側はいい気分にはならないだろう。
スタッフが働いてくれるから売り上げが立つんだし、自分がインドネシアで働かせてもらっている立場だし、お互い何でも言い合えるフェアな関係でいたい。
スタッフと一緒に屋台でご飯を食べて、高確率でお腹を壊し、
ローカルの人がよくつかう乗り合いバスで移動したり、
とにかく相手の考えや文化を理解しようとした。
あの時採用したスタッフは、今も中心人物として働いてくれている。
「私達が一緒になってエステサロンを作った」という気持ちで仕事をしてくれているんだと思う。「これからも一緒に働きたい」と思ってくれていたら嬉しい。
たくさんの人に助けられ、2014年3月29日。
無事にエステをオープンすることができた。
オープンから2年半経過した現在、
サロンは順調に成長を続け、店舗も7店舗に増えた。
必然的にスタッフ全員と会う時間も少なくなったけど、なるべく会う時間をつくるようにしている。
8店舗目、9店舗目も物件が決まっていて、慎重に、冷静に、かつ大胆に、今年も勝負をしたいと思っている。
何かが成功すると、色々な話が来るようになる。
世間からの評価も驚くほどころっと変わる。
使えるお金、動くお金の規模も大きくなるから、注意しなくちゃいけない。
自分が究極のド貧乏になっても、雇った人のお給料は払わなきゃいけないのだ。
現在は首都ジャカルタだけではなく、地方都市も攻めるべく奮闘中。
そんな地方戦略を考えていたある日、まだ25歳の超エリートの証券会社の子が会社を辞めて
と言ってきた。
第一印象は目つきの悪いチンピラ。
まるで昔の自分を見ているようで「うおー、こいつ頭悪い!」と笑ってしまった。
数カ月後、数年後には僕の元から離れるんだろうけど、
僕が知っているノウハウ、人脈は惜しまず全て提供している。
教えながら1店舗立ち上げを一緒にやり、地方都市に一人で1年間住ませ、立ち上げをさせてみることにした。全てを任せているから人のせいにもできないし、スキルも身に付くはずだ。
きっとかけがえのない経験が出来ていることだろう。
日本人がほとんど居ない都市で、将来の為に黙々と一人で準備をし、やり遂げた経験は、
きっと寂しくて辛くて逃げ出したくなったりすることも何度もあったと思うけど、今後も絶対いいことあるから。がんばれ、チンピラ。
色々な話や誘いが来ると、自分がワクワクしたり、楽しそうって思えるものを選んでやっている。自分が楽しくない、自分がワクワクしないものに、努力はできないな、とつくづく思う。
「週末は何しているんですか?」とよく聞かれるけど、
仕事が楽しいから、ずっと仕事をしている。
バリ島に旅行に行ったり日本に帰ったり世界中旅行はたくさんしているけど、
もうどこに行っても、仕事しているのか遊んでいるのか分からなくなった。
だって、楽しいんだもん、全部。
「大人がマジで遊べば、それが仕事になる」
この法則、本当だと思う。
■エピローグ
180万円持って海外に飛び出して、5年半が経った。
自分自身も、周りにいる人も、すべてが変わった。
見える景色も、見ている景色も。
「アントンくんに恩返しをしたい」という一心で走ってきて、少しずつだけど恩返しができているのかな、と思う。
理想の自分と今の自分の立ち位置が遠すぎて、自己嫌悪に陥るときもあるけど、
走りだして本当に良かった。生きるって素晴らしい。
歳を重ねて、できることが増えて、最高に楽しい。
アントンくんが僕を誘ってくれたから、アントンの家族が僕のことも家族みたいに受け入れてくれたから。Tさんがインドネシアに連れて来てくれたから、経験のない僕に商売をさせてくれたから。(Tさん本当に感謝してます。)
たくさんの人が僕に返しきれないくらいの恩を与えてくれたから。
ちょっと前までニートで、貯金も何も持っていなかった僕が、
外国人の友達ができ、仲間が増え、会社を経営できるようになった。
誰だって、思いと覚悟さえあれば、必ずできる。
まだまだ突っ走っていこうと思う。
大好きな人と、自由で最高の人生をおくるために。
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こう言うと無責任かもしれませんが、
僕は、【大好きな人と、毎日楽しく自分らしい素敵な人生を送っている】
という人が1人でも多くなれば、いいなと思っています。
こんな僕でも海外で楽しく、自由に、大好きな仲間と働けているのですから、
きっと、覚悟さえ決められれば誰でも本当にできると思うのです。
少しでも僕の経験がためになればということで、
「読み流すだけで『19日で自由人生創造』」と題したメルマガも書いてます。
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読んでくださり、ありがとうございました!
室野 秀
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