家族のコミュニケーション-その21  負債に対処する-その2

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交通費・不要な車やバイクを売却し,今持っている物を整備して使い続けます。

すぐ新型のものに買い換えたりはしません。

公共の乗り物を利用するか,なるべく歩くようにします。

 

毎月数千円でも出費を減らせれば、その分収入が増えたのと同じです。

出費を減らしたなら,手元に残ったお金を最も有効に使う態勢が整ったことになります。

 

 

◆自分の負債を分析して対処する。

ある程度の専門家に相談するのは助けになります。

 

まず,負債それぞれに対して,金利や手数料が幾らなのか,

滞納したらどうなるか,すでに支払い期日を過ぎていないかなどを見極めましょう。

貸し手にだまされている場合もあるので,

契約書や請求書の文言を注意深く調べてください。

米国のある短期金融業者などは,

利率を24%としながら実際には400%余りの利子を取っていました。

 

次に,どの負債から順に返してゆくかを決めます。

返済を伸ばせないか金融機関に相談します。

少し長期にするだけで、毎月の返済額が減ります。

 

利率の高い負債から返済するのも一法です。

あるいは,残高が少ないものから払ってゆくのもよいでしょう。

毎月受け取る請求書が減ってゆけば,返済意欲も高まるからです。

高金利の負債を幾つか抱えている場合には,

それらを,より金利の低いローンを組んで一本化すれば,助かるかもしれません。

 

 

◆契約どおりの返済がどうしてもできそうにない場合

支払い方法を変更してもらうよう債権者たちと交渉してみましょう。

返済期間の延長や金利の引き下げが可能かどうか。尋ねてみることができます。

 

金融機関によっては,残金を全額でなくても

それに近いまとまった額で一度に払えるのであれば,

それで完済したことにしてくれる人さえいるかもしれません。

元金が確保できれば利息は、今までの返済で十分だと考える所もあります

 

返済期間を大幅に延ばせれば、毎月の返済額が減ります

 

自分の経済状態を正直にまた敬意を持って丁重に説明して下さい。

相手の誠意に訴えて下さい。

合意した事柄は,書面にしておきましょう。

たとえ最初の交渉がうまくゆかなかったとしても,

一度であきらめないで下さい。何度でも粘り強く頼み込んでください。

 

鳥を捕る者の手から逃れる鳥のように自分を救い出せ。という言葉があります。

 

もちろん,家計をやりくりする際には,現実的な見方をする必要があります。

最善と思える計画でも,不可抗力の事態が生じたために,

うまくゆかない場合があります。

お金は往々にして,「自分のために……鷲のような翼をつけ,

天に向かって飛び去る」からです。

 

やってみましょう

家計の収支を見積もったなら,家族の一人一人がどうすれば支出を減らし,

収入を増やせるか,話し合ってください。

皆がそれぞれ犠牲を払っているのを見れば,

力を合わせて負債を減らしてゆこうという気持ちになるでしょう。

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