キモイ!とまで言われたモテない20歳の青年が3ケ月のセルフレッスンで、キモい・ダサい・コミュ障でもモテるようになった話
1 / 3 ページ
>浪人してまでして入った二流大学。これで自由だ!
学校という存在が苦痛でしかなかった僕は、大学に入ることが自由の象徴だったのだ。
義務教育でない大学というのは、自分の意思が尊重される。
ここまで大学入学にこだわったのには理由がある。
猛烈に腸が弱い現代病である「過敏性腸症候群(IBS)」に中学生の頃から悩まされて、
言い方は汚いが、毎日ウンチとの格闘である。
腹痛と下痢の毎日であり、授業どころでなく、早く帰宅したいという思いしかない6年間。
浪人期間を合わせると7年間である。
まず、大学に入ったことで周りから、あれをしろ!これをしろ!と言われることが無くなった。
これは、当時の僕にとっては自由であり、いつでもトイレに行けるのだから。
そんな義務教育を過ごしてきた僕なわけで、仲良しの友達などいるはずもなく、
授業が終われば帰宅して安静にしているのみ。
友達と一緒に遊びに出かけたという経験が全くない。
これだけで想像してもらえるだろうが、男子学生とも交流がない、
つまり、女子学生など会話をする余裕もなく機会もなかった10代の青春時代。
そんな僕が20歳になり、気持ちが安定すると、人生において初めてだろうか、
大学で出会った男子学生とランチに行ったり、カラオケに行ったりするようになる。
僕の未経験がどんどん明らかなになっていく日々
さて、大学生活に慣れてくると、新入生歓迎会というイベントが行われるのだ。
新入生が大学の正門を出ると、自分の大学だけの部活勧誘でなく、
他の大学からもサークル勧誘に遭うのである。
もちろんであるが、僕は大学生活を始めたとは言えど、
義務教育で友達がいなかった人間である。
コミュニケーション能力が酷い僕なのだが、
幸いにも同じ授業で机が横になった男子学生と友達になり、
そこから友達の友達といった具合に人脈が広がっていった。
これが大学なのか!
しかしだ、仲良くなった男子学生との会話の中で、僕の経験不足が露呈されていく。
未経験が多過ぎて、友達の会話に入れずに聞くのみである。
一番困ったのが、女の子についてのトピックだ。 超絶な未経験
女子ネタは避けられそうにない。
19歳や20歳の青年達が集まれば、合コンや飲み会の話になるのは自然な流れだろう。
友達らは、中学や高校時代に女子友達がいたり、女子とお付き合いした経験もある奴もいた。
3秒以上、女子と会話をまともにしたのか?と問われるとYESとも答えられない僕がいる。
ついに来た!サークルの合コン
ある大学の学生達が開催するイベントサークルの合コンに参加することになった。
大学生活を満喫したい男子学生と女子学生が出会いを求めて集う合コン。
人間とのコミュニケーション能力に難がある僕も興味本位で参加したのである。
まぁ、僕が応募したというよりも友達から強引に誘われたと言った方が正しい。
ん~ これが、僕の人生で最高となる人格否定を経験する序章とは知る由もない。
男友達5名でイベントサークルが主催する合コンにGOすると、
そこには30名以上もの女子学生。
同じ大学でなく、全員が他大学か短大の子達です。
サークルのスタッフが男子と女子を均等に座らせていきます。
僕達の前に座ったのは、短大生4人組。
僕は彼女達の顔をちらっと見ただけで会話などすることなく、2時間は過ぎ去っていきました。
何もなかった初合コンですが、僕に対する人格否定は序章からワンステップしていたようです。
5人対5人でのホーム合コン開催決定!
この経験が最悪であり、後に、最高の人間へと僕を成長させた。
男子5人と女子5人の合コンは、僕の友人宅で開催された。
メンバーは、僕の仲良し5人組と、
こないだのイベントサークルの合コンで僕達の前に座った短大生4人組とその友人1名。
その夜、僕は僕らしかった。
目の前にいる同年代の女性にワクワク・ドキドキしならが、
仲良くしたい!友達になりたい!
もしかしたら、彼女が欲しいとまでイメージしていたかもしれない。
同時に、僕は本当の自分を出していた。
「いつも何をして遊んでいるの?」
場の空気など分からず、何か発しなければいけないというプレッシャーから出た質問だった。
女子5人は爆笑し、男友達は、いきなり何を言い出すのだと困惑しながらも笑っていた。
その瞬間から僕は一言も話せなくなった。
その場から消えたいとさえ思った。
ホーム合コン後に、女子5人を近くの駅まで送る際に、
女子達がひそひそと話す会話が漏れてきた。
その時には聞きたくなかった内容だが、今となっては、ありがたい言葉だ。
クスクスと笑いながら、
「あの人、キモいね」
「あの人はないわ」
「あの人はダサすぎる」
「あの人は変だったね」
あの人が誰を意味しているのは一目瞭然である。
僕が変わるしかないと決意したのだ
今まで女性と会話をしたことがなかった僕は、
自分の存在が女性からどう映っているのかを知ることになった。
それは想像以上だった。
屈辱を受けたホーム合コンだけでなく、
その後に僕が参加した合コンでは、どれもこれも同じような経験をすることになった。
女性を怖く感じるし、信用もできないとまで考えるようになりかけていた。
しかし、僕は自分が周りの男友達とは違うのは実感していた。
僕にも変わる余地があるのだと気付いた。
著者のKaju カジュさんに人生相談を申込む