矛盾

著者: Hattori Emi

世界は矛盾でありふれている。

いじめはダメだと思いつつも、行動に出せない人々。

高いブランド品を身にまとい、世界平和を謳歌する人々。

ネットで批判や中傷はできても、表では何一つ発言できない人々。

人に注意しつつも、自分も裏で同様の行動をする人々。

かつては愛していた動物をも、醜くなれば捨てる人々。

愛おしい子供が生まれたのに、無残に捨てる人々。

なぜこうも矛盾でできているのだろう。

なぜみんなが手を取り合えないのだろう。

私はそんな世界に対して、正直でいたい。

それでも正直になると、周りから貶される。

「自分に正直に生きなさい」

どの人も学校でそう育てられてきたはずなのに、そうしたら周りから白い目で見られる。

生きにくい。辛い。苦しい。死にたい。

そんな暗い言葉が世界を埋め尽くす。

昔の方が良かった。こう語る人はどれほどいるだろう。

便利さが心の豊かさを蝕んでいくことの方が大きい。

私たちを楽に生きさせようとすることが逆のベクトルに働きつつある。

世界は矛盾でありふれている。

著者のHattori Emiさんに人生相談を申込む