【2話】家で亡くなると警察が来て事情聴取を受ける。遺体発見後、1時間経つ間に聴取された話。
遺体は裸で安置されていて、それを見た私は号泣した。
警察の準備が整ったあと、
母の遺体を見に安置場所まで向かった。
母は、布だけかけられて全裸であった。
警察が数人いる中、体の傷を見るために裸にされていた。
あまりにその姿を見るのが辛く、
私は号泣した。
母は、浴槽の中で亡くなった。
遺体が発見されるまでに数日間の時間がかかっていた。
たまたま親戚が発見して、
救急車を呼んだが既に手遅れ。
私が母の家に着いた頃には、警察の調査が始まっていた。
私も、母が亡くなったということを知ったのが15分前。
でもいきなり、警察へ行って事情を聞かせてくださいということになった。
まだその時、母の遺体を見ていなかった。

と一言言われ、母や父のことをまず聞かれた。
はじめ、母の年齢や電話番号、住所など当たり障りのないことを聞かれた。

父と母とは離婚しているとはいったものの、職務上細かく聞く必要があるらしく、




父に電話。
警察は代わってほしいというので、
代わって直接話してもらった。


というように、しまいには、元ヤクザだということを言ったらしい。
電話を切ると、お父さんは元暴力団だったそうでね、と話をした。
すると、同席してた親戚は、

と呟いた。
私は、なんとなく知っていた。
というのも、小さい頃に背中の大きな刺青を見ていたので、
違和感なく受け入れた。自分とは相反する反応にビビる私だった。
そのままの流れで、母の出生から生い立ちを聞かれた。
母は、もともと今住んでるところや、歌舞伎町とは違うところの出身。
中学生で仕事をし、高校生は中退して働きに出た。
なんでかというと、とてもとても貧しかったから。
兄弟も多い中で、早くに働かなければならなかった。
(ただ、実はとっても成績が良く勉強ができた子だった。)
しばらくして、銀座のホステス、つまり水商売を始めた。
その後二度結婚。
うち1人は、水商売で会った人だそう。
その後、今の私の父と歌舞伎町の雀荘で出会う。
その2人が歌舞伎町で出会ったことを伝えると、
警察の人もドラマの世界と思ったのか、思わず笑っていた(笑)
今いるところは、実は片田舎でもあり、
この警察の人にとっても、なかなかない経験だろうな(笑)
では、と私の話になり、住所や電話番号、会社名を聞かれた。


と、私が答えた瞬間、今日1番の驚きを見せた。

そこからの質問ぜめ。
なにを勉強してたの?
なんで福祉なの?
どう勉強したの?
お金はどうしたの?
あれ、これって母の状況を聞くためのものでは?汗
まぁ、そんな感じで話が進んだあと、
最後に会ったときの話を聞かれる。
ここで私は今まで平然と話していた風だったけど、
思い出して、大きな声で泣いてしまった。
警察の人も気を使ってくれて、ちょっと休憩しようかといってくれた。
休憩後は、遺体発見時の話を親戚の人がしてくれた。
私はまた涙であふれた。
その後の、遺体確認。
ずっと涙が止まらなかった。
事情を聞かれた後は、
事件性はないけど、電話でも確認があることが伝えられた。
あと、お医者さんが検死をするために、
病院に4万円から5万円を持っていく必要があることがわかった。
家で亡くなるととても大変なことがよくわかった。
なにより、遺体を警察に預けなければならないのは、とても辛いことだな、と思う。
みなさんにとっても、何かの参考にしていただければと思います。
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