ただ、私を好きになりたかった⑤

著者: 山崎 一美

たった今、あなたの願いはかなってますか?


あなただったらどう答えるだろう。

私は、「はい」と一言、答えるだろう。


願いとは何だろう。

願った時点で、かなっていないということになる。


私は、

安心が欲しかった。

愛されたかった。

そう、願っている時点でかなってないものなのだ。


父はDVだったし、

母は父を恨んでいた。


だから、

安心できる場所が欲しかったし、愛されたかった。

私は、両親の姿から世界を学び、

そのための努力をする必要性をいつも胸に抱え、願っていた。


その時点で願いはかなっているのだ。

願い続けるという願い。

努力と必要性を胸に抱え続ける生活。


私にとってのリアルは

DVであり、恨む姿であり、

私の欲しい安心を想像することもできなかった。

私には次々と問題が起こり続けた。

人とのトラブル、経済的トラブル、

相変わらずドラマティックな人生を歩んでいる。


ともすると、

過去の経験は

それ以上にはなるまいという

安心の世界になっていて、

それを新しい今の中で

選び続けていたのかもしれない。


叶っているのだ。

父と母の関係性から私が学んだリアルを

経験し続けている。


そして、

そのリアルも徐々にシフトしていく。

表現し続けることで、

人と出会い、

物事と出会い、

必然的にシフトしていくのだ。


人や物事との出会いも、また、

安心や愛とは程遠いものだったかもしれない。

トラブルに感じたかもしれない。

でも大丈夫。

あなたはそこから安心も愛も見つけられる。

その度にシフトする私の心地よさを見つけられる。


私はそんな人生を体現している。

そして、そんな人生を体現する

私が好きなのだ。

そう感じる時、この世のあらゆることより至福を感じる。


そう、私の本当の願いは

私を好きになることだった。

それに気がついた今、

私を好きであるための事実で溢れている。

どんな出来事からも安心を愛を見出せる。

そんな私が大好きなんだ。



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