お金のことを何も知らないバカな美容師が独立するまで

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やはり父も気づいていた。




僕「実は独立しようと思ってる。

保証人がいるんだ。

それで、親父に頼みにお願いしにきた。」




少し間、沈黙




父「それで全部でいくらかかるんだ?」



僕「いやまだわからない。

とりあえずまず、始める前に相談しようと思ってさ。」




父「やってけるのか?」




僕「正直わからない。けどやりたいんだ!」




そこからは自分の想いだけを熱く話した。



もちろん自分の自己資金が全然足りない事。



父「そうか。わかったよ。」



そこから、どれだけ独立が大変なことか。

独立のメリット、デメリット。

自制心の重要性。他にもたくさん。



うちの父が経験してきたことを一切合切話してもらった。



商売は誰のためにやるのかが重要だということ。



今までなら話してくれなかったことも話してくれた。



自分を一人の男として認めてくれた気がして嬉しくて涙が出た。






『友情の重み』




2013年1月後半



僕は東京行きの新幹線に乗っていた。



東京に戻りまた1から計画を練りなおさなきゃいけない。



まずはすべての見積もりを出さなくてはいけない。



そんなことを考えていたら、気づいたら次は東京だった。



次の日からまた本格的に再始動である。



まずは物件を、押さえなくてはいけない。



友達で1人不動産屋さんがいる。



まずは彼に相談してみようと思い、電話をする。



プルプルプルプル。



「どうもどうも!お疲れっすー。どうした?」



いつも通りの友達の声で落ち着く。



「お疲れ様!前に独立するかもしれないって言ってたの覚えてる?

それでちょっと物件を紹介して欲しくてさ!」



「おっ!覚えてるよ〜!どのくらいの家賃?場所は?広さは?」



うっ!汗



またしてもなにも考えてなかった。




そういえばどのくらいの家賃に

したらいいかとかすら考えてなかった。


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