僕の人生で最愛の人との出会いと別れ
初めまして。今年で36歳になるアラフォー男子です。
36年間人生を生きてくると、出会った人の数はそれなりの人数になります。
その中で、恋愛までに至った人は、何人か。
その中で、最愛の人と呼べる人は、一人。
今回は、その人との話を書いてみようと思います。
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僕は、鎌倉のある雑貨屋にいました。
そこでは、イラストレーターの人たちの展示が行われていて、
そこに友人が出展しているということで、遊びに来ていたのです。
友人のイラストを一通り眺めたあと、他の方のイラストも見てみようと思い、
そう広くない店内を見ていると、とあるイラストに目が留まりました。
当時、イラスト自体にそこまで興味があったわけではなかったのですが、不思議とその人のイラストは、心にスッと入ってくるような心地よさを感じていました。
普段、そこまで人と積極的に話そうとはしないのですが、この時は、なぜか話してみたくなったのです。
しかし、店内を見渡すも、それらしい人は見当たらず。
しょうがない、帰るか、としょんぼりしていると、その人のものと思われる名刺が。
そこには、名前と、ウェブサイトのアドレスが書いてありました。
早速家に帰り、名刺に書いてあったウェブサイトにアクセス。
すると、展示についての記事が。
少しドキドキしながら、そこへ行ったことと、イラストをとても気に入った事を
コメント欄に書き込み。
その後、数日間、そのサイトにアクセスしては反応がないかチェック。
反応がなければ、がっくり。
しかし、数日後、返信が!
やった、返信が来た!
これで繋がれた!
と思ったものの、よくよく考えてみると、自分の情報を何も書いていないことに気づく。
これでは、ただのファンで終わってしまうではないか。
とは言ったものの、展示の記事でいきなり自己紹介も変だしなぁ、どうしよう。
そう思いながらサイトを見てみると、「次回展示のお知らせ」という記事が。
見ると、また違う場所で展示をやるということと、在廊予定日が書いてありました。
そう決意して、次回展示を待つ僕。
その間に、熟成される気持ち。
多分、僕はこの人のことを好きになってしまうんだろうなぁ。
そんなことを思いながら、待つ。
そして、彼女が在廊する展示の日がやってきました。
展示会場へ着く。今度も雑貨屋。ドアを開く。店員に挨拶され、返す。
そして、明らかに店員ともお客とも違う雰囲気の人が、一人。
あぁ、なんということだ。
まるっきりタイプだ。
文章にすると、すごく陳腐になってしまうのだけれど、文化的な匂いがして、ナチュラルなファッションがすごく似合ってて、笑顔がすごく自然で、この人はきっと、誰にでも好かれるんだろうなぁ、と思えるぐらい魅力的で。
そして、それは僕とはまるっきり正反対で。
全然おしゃれじゃないし、笑顔は引きつってるし、僕のことを好きでいてくれる人なんていない。
そんなことを、当時は思っていました。
だから、きっと、彼女のことは、あきらめなければいけないんだろうな、と、直感で分かりました。
なので、その日は会話もそこそこに、会場をあとに。
と思い、サイトの記事にコメントを。それで、終わりのつもりでした。
サイトの記事も確認せずに、数日たったある日。
メールチェックしていると、あるメールが一通。
・・・え?
なんで彼女からメールが?
・・・あっ!そういえばコメントするとき記入したかも。
え、でもなんでメールで送ってくれてるんだろう?
え、そんなことでメール送ってくれるんだ。うれしいなぁ。
あぁ、そんなところまで見てくれてたんだ。うれしいなぁ。
・・・え?
・・・・・・え?
えええーーーーーーーーーー!!!
えええええええええーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
もうあきらめよう、と思ってからの、彼女からのアプローチ。
正直、戸惑いもありました。でも何より、うれしかった。
早速、携帯のメールアドレス宛にお礼のメールを送りました。
こんな感じで2人で会う日が決まっていきました。
そして、会う当日・・・。
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