奪った「宝物」失った「心」

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前話: わからない感覚

「きよひとじゃどうにもできない!」




この一言はとてもショックでした。





口に出さずとも絶対に兄の宝をこれ以上傷つけさせまいと意気込んでたから。








やっぱり嫌いな兄だったとはいえ、家族の「宝物」が傷つけられるのは見てられないから。


















そしてこれが本当に忘れられない!!!!








僕が小学性だった時に一人で帰っていたら兄も中学校の帰りで後ろから来て、自転車の荷台に乗せてくれたんです。











これだけが今でも覚えてる。






暖かい兄の優しさ。








一番遠い記憶なんだけど、一番暖かい記憶。










夕暮れ時に、兄に声をかけられ恥ずかしがりながらも荷台に乗り、家まで一緒に帰りました。



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