偏差値30台から、4年浪人して獣医学科に入学した話 第9回

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「読める!!」

英語はもともと嫌いじゃなかったのです。
できない理由は2浪目にはわかっていました。なぜか、覚えたことが役に立たないのです。
覚えていることが、その場面になったらちゃんと出てこないのです。
つまり、インプットはあるけどアウトプットができない状況でした。
まず、グラグラして不安のある項目を安定させることにしました。

・単語をもっと覚える(英語⇔日本語)
・熟語をもっともっと覚える(英語⇔日本語)
・短文を覚える(日本語⇒英語 をメインにしました。以外と反対はできていました)

人より覚えるのに時間がかかり、本当に遠回りして覚えこんだときには幹に沢山の枝葉をつけて覚えることができていました。

単語は、語呂合わせが大好きしたので、とにかくしゃにむに覚えまくりました。

annoy:いらいらさせる。悩ます/あの胃の痛みがいらいらさせる
amend:訂正する。改善する/あ、面倒だけど訂正する

こんな調子で、どんどん覚えていった。
これは、本当に私に向いていました。できのいい兄は、「邪道」と一刀両断だったけど。。。。

これで、文章中にどんどん出てくる意味不明の単語はずいぶん減りました。分かる単語が増えた分、分からない単語の意味も推理できるようになってきました。
色々、出来は悪かったわりに
「単語はわからないけど、英語長文のおおよその意味の把握」
これは得意でした。英字新聞を時々読んでいたのも功を奏したのかもしれません。

分かる単語が増えてきたので、「おおよその意味把握」が「はっきり意味把握」に変身しました。

そして、英文はとにかく前から前から訳すのも得意でした。

これは、「受験の花道」から取った文ですが、いつもこんな塩梅で読んでいました。

単語で弾みがついたので、重要構文や熟語にも取り組み始めました。ノリノリです。
構文は正直に言いますと、「中学校」からやり直しました。高校受験用のまとめ集の構文を制覇し、駿台文庫の重要構文の問題集を徹底的に覚えました。
当然最初は、全滅でした。ぺけしか付きませんでした。でも相性の良いものからだんだん頭の中に残るようになってきました。
嬉しかった!
覚え方が解り、成果が出始めました。
覚えるという作業は奥が深く、人それぞれ。

ノートに書いてまとめる/ひたすら殴り書きする/暗記カード/声に出す/歩きながら

人それぞれで、千差万別です。

私にあった覚え方は、「間違っても気にせず、ひたすら繰り返す」でした。
どんなに頑張っても覚えられないものは?相性が悪いという理由で捨てました。

全問正解できれば「嬉しい」、でも入試は「合格した者が勝つ」なのです。
入試に、全問正解という趣味の世界は必要ない。取るべき問題を落とさない。
他の受験生が正解する問題を落とすと致命傷です。他の人が落とす問題をとると一歩優位になります。
当初の目標は、みんなが取る問題を絶対に落とさないことにしぼりました。

手当たりしだいにやっていたので、全部重要に思えて的が絞れていませんでした。
2浪目、的を完全に絞りました。これが、快進撃の始まりでした。必要なことはやる、不必要なことはやらない。これを徹底しました。


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