第28話 パパが女(アリッサ)になったとき LA発LGBTトランスジェンダー家族日記
お母ちゃんこと、高山愛もおおはしゃぎ。実は空を飛べるんです、あたし。
ヨガは好きだけど、ハイキング嫌いなアリッサ。日傘を持ってハイキングする人はアメリカではアリッサだけ。
今回はアリッサのホルモン治療について。
心は女性、体は男性だったアリッサ。カミングアウト直後から、外観を女らしくするための涙ぐましい努力の日々がはじまります。
極度の痛み恐怖症のアリッサは、性別適合手術を受ける予定は今のところありません。採血されただけで気を失ってしまうほどの怖がりであり、タイで整形外科医をしている父親から、手術のプロセスと危険性、手術後の痛みについての細かく説明を受けて以来 、手術をあきらめたようです。
アリッサのホルモン治療
まず、ホルモン治療を受けるには、トランスジェンダー専門のセラピストから「性同一性障害である」という診断書をもらう必要があります。
そして専門医選び。
アリッサはセラピストのケーシーのすすめに従って専門医を選びました。
ホルモン治療専門の医師には年に2回会いに行きます。処方箋をもらうのと、血液検査でホルモンのバランスを検査してもらうのが目的です。
医療費をカットするため、オンラインでホルモン剤を購入する人も多いそうですが、慎重派のアリッサは信頼できる専門医から定期診断をうけて、安心してホルモン治療をすすめていきたいようです。
ホルモ剤の取り方は、服薬、注射、パッチ、インプラントといろいろありますが、アリッサは一番ラクな服薬を選びました。
現在アリッサが服薬している薬は3種類。毎日たくさんのお薬飲んでます。
1. 女性ホルモン(エストロゲン)を増やすための薬
2. 男性ホルモン(テストステロン)の分泌を押さえる薬
3. 胸の発育を促進する薬
男性ホルモンの分泌を押さえる薬の副作用は内臓脂肪の増加。胸を大きくする薬の副作用は体重増加。薬の副作用で太ったアリッサは、服薬をはじめて半年後に医師と相談して、薬の料を半分にカットしました。
ホルモン治療を受けるということは2回目の思春期を迎えるということ。
次回はホルモン治療により起きたアリッサの体の変化についえ書きます。
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