進路を考え始めた若い方へ ~行き当たりばったりで独立した男の回顧録~

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でも、サラッと親に聞いてみることをお薦めします
今、3人の子供をもつ親になったからわかりますが・・・
子供が本当に望んでいるもの、頑張りたいもの、が見えた時、
親という生き物は、ホント、何でもしますよ!
それは、決して親に苦労をかけたり、苦しませることにはなりません
子供の為に自分が苦労をすること
それは親の幸せでもあるのです

反省ポイント②

自分の性格と本音、しっかりと自覚しておこう!
自分の過去を振り返ってみますと、そんな反省が出てきます。
特に、自分では決して認めたくない、自分の嫌~な性格と本音です。
これが、いつか社会に出て、大きく進路変更せざるを得ない結果を、
導くかもしれないと思うからです。
まぁ、あまり自分の欠陥は書きたくないのですが、私の自覚を表明します
①かなり負けず嫌いである
 人と比較された場合、自分の評価が低いことに苛立つ。
 誰しも多かれ少なかれ、そんな感情はあると思いますが、程度の問題です。
②お金持ちになりたいと思っている
 これも、多くの人がそう思っているかも知れませんが、程度の問題です。
 決して、貧乏でもいいや・・、とは絶対に思っていないレベルでした。
③真に分かり合える人間などいないと思っている
 これも程度の問題ですが、周囲とうまくやっていけないかも・・のレベル
 表面的にはどうあれ、精神的に、ひきこもりのレベル

私の場合は、こんなところですが、いかがでしょうか? 
人それぞれ、絶対に人には知られたくない、嫌~な自分の性格や本音があるのではないでしょうか?
例えば、私の様に①~③が強い人は、こんな事を想像してみると良いと思います。
※私も、若い頃に、これを自覚して進路を決めれば良かったと後悔しています。
学生時代は、その年齢その年齢で、周囲に存在するメンバーが変わります。
1学年経過するとクラス替えがあるのなら、1年毎に周囲のメンバーが変わります。
また、中学から高校、高校から大学へ進学する時も、周囲のメンバーが変わります。
先生や先輩の顔ぶれも変わります。
そこで、会社勤めになった時のことを想像します。
零細企業、中小企業、大企業・・、会社の大きさによっても異なりますが、
転職しなければ、30年以上、周囲のメンバーは変わりません。
そんな環境に身を置いた時に、自分が果たしてうまく周囲と仲良くやって行ける人間かどうか、それを想像してみるのも良いと思います。
「今は嫌な奴ばかりのクラスだけど、来年のクラス替えに期待するか!」
「あ~、もうこの高校の連中とは肌が合わない、早く大学生になりたい!」
いったん会社に入りますと、そんな訳には行かないのです。
「あ~、そう言われると、俺は結構ヤバイかもな・・」
なんて思うようであれば、もう少し、今後の進路を考えるべきかも知れません。
また、会社には、どうしたって派閥のようなものが存在するのが一般的です。
学閥や人脈派閥みたいなものもありまして、
「何故この人が昇進するのか?」
なんて思いをすることが、多々あると思っておくべきでしょう。
とっても嫌な人間が存在していたとしても、自分ではどうにもなりません。
そこは割り切って、仕事をしなければなりません。
こんな風に、具体的に想像してみたとき、
「あ~、俺はたぶん我慢できんな~」
という感情が出てきてしまった場合、どうするか・・・ですが、
もう少し先の、長い人生の戦略を考えておくと良いと思います。
私の場合は、本当に行き当たりばったりで、結果として独立しましたが、
いずれ独立して一人で仕事をすることになりそう・・
あるいは、
自分で会社を立ち上げて、TOPとして従業員を雇う・・・
そんな将来構想を、心に秘めておくと良いと思います
しっかりとした仕事を覚えること
組織とはどういうものか、を知っておくこと
広い人脈を形成しておくこと
これらは、いずれ独立するにあたり、とても大切なものですが、会社勤めをすることで、身に付けられます。
何年間かは、嫌な物を見たり、聞いたり、経験するとは思いますが、
それはすべて、自分の心に大切に保管してある、将来構想への修行として
有り難く勉強させて戴いている、そう思う事で気持ちが救われます。
ここに将来の構想が存在しませんと、
日々、トンネルの先が見えない、暗い仕事生活になってしまうかもしれません
また、早々にして、集団行動ができないと思っているのであれば、
早い段階で、独立できる道を考えておくことです。
開業医、弁護士、税理士、公認会計士、建築・設計士など、色々とあります。
ただ、注意しておきたいところですが、
何ら資格のいらない仕事というものは、参入障壁が低いため、誰でも着手できる仕事内容になりますから、非常に飛び抜けた才能や実力がありませんと、恐らく食べていけません。
それは、傍から見た場合、本当の実力など、すぐには分かってもらえないからです。
国家資格や、免許がありますと、それが水戸黄門の印篭になるので簡単です。
ああ、医師免許あるんですね
ああ、税理士免許あるんですね
これで人は、最低限の安心を懐き、仕事を任せてくれるのです。
ただ、昨今は、そんな資格だけでは、なかなか仕事が回って来ないと言われています
弁護士になれたら安泰、資格を取ったら安泰・・・
そんな簡単なものではない社会に、残念ながらなってしまっています。
以上、私の反省記述はこの辺でご勘弁戴き、
学生時代、やっておいて良かった事 を書いて締めくくろうと思います

学生時代にやっておいて良かったと思うこと

①幅広い科目を勉強していたこと
実は、私の年代の大学受験は、共通一次試験 がスタートした年です。
今で言う、センター試験 の初期段階のものです。
当時は国公立だけでしたが、国公立へ進学するためには、共通一次試験を受けなければ
ならないようになりました。
当時、受けなければならない教科は、文系も理系も一律で決まっていまして、
英語・数学・国語(現国・古文)・理科2教科(選択)・社会2教科(選択)
要するに、文系・理系を問わず、5教科7科目を勉強しなければなりません。
私は、理科は物理と化学、社会は世界史と地理を選択しました。
いずれにしても、5教科は手を抜かずに勉強するしかありませんでした。
国語が苦手だったり、英語もイマイチだったり、歴史なんかは「本に書いてある事を覚
えて何になるんだ!」なんて思いでやっていました。
ところが、人生は何が起きるかわかりません。
あれほど理系一本槍だった私でも、何かしら国家資格を得て独立を・・なんて考えたり
する事態になったからです。
不動産鑑定士という国家試験を目指した訳ですが、これは
民法・行政法規・会計学・経済学・不動産鑑定理論の5つの試験からなります。
1日2教科、試験は3日間かけて、猛暑まっただ中の時期に行われます。
行政法規以外は、2問~4問しかない、完全な長文記述式の試験です。
一般的には理系が挑戦するような試験ではないかもしれません。
でも、当時の私には

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