9.DTPか?DTVか?

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著者: 山口 良介
当時はデスクトップなんちゃら、の創世記のような状態で、パソコン(主にMacを中心とした)でなんでも出来るようになるんじゃないか?と世の中がワクワクしはじめていた時期でした。
しかし、現実にアウトプットされるもののクオリティは正直いかがなものか?というのも真実でした。
そんな中、DTMだけが現実的にイケていたような気がします。
話がそれますが、音楽はMIDIという楽器をコントロールするインターフェイスと規格が早くから確立されており、それが当時のパソコンのスペック的にもちょうど良く、シンセサイザーさえあれば、かなりのクオリティが実現できました。すでにプロのスタジオには、Color Classic がちらほらあったのをうろ覚えしています。
その大きな出来事をいくつか紹介します(私中心に)。

まず、DTP。

当時はAppleとAdobeは仲良しでした。
今では信じがたいことですが、DTPを推進していく良きパートナーでした。
Adobe は自ら開発した PostScript という印刷用のスクリプトを振りかざし、それに対応する、ソフトとハードを増やす事に専念していたました。
ジョブズはかの有名な演説で、フォントに対する美徳の話をしていましたが、そこが合致したのか(ってかたぶん当時のAppleにジョブズはすてに追放されていたような、この辺の時代背景は記憶が定かではないので興味のある人は自分で調べてください)その美しいフォントという意味でMacは当時から抜きん出ていました。
なので、PostScript の描き出すフォントと、Macのフォントの美しさを追求するという点が一致し、Macに対応した、プリンターやら、印刷機の開発に Adobe & Apple陣営は力をいれていたように思えます。
ぼくもその情報をキャッチしていました(もう完全に3DCGは彼方に消えていました)。
そうか、DTPなるものが、これから流行りそうだ。なになに? 自宅で印刷物が簡単にできてしまう!
っと、また勘違いして、とにかくカラープリンターが欲しくなっていました。
当時個人用プリンターはどれも、ジャギジャギ(ドットインパクトプリンター)で、カラー印刷など夢のまた夢でした。
でも、フルカラー環境を手に入れた私はアウトプットもフルカラーにしたい!とこれまた、欲望ばかりが先走り、ある製品に目がいきます。
そう、インクジェットプリンター??
なるものでした。
また浪費となるのか…。

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10.「トゥルータイプフォント」ってすごいな