とある物語のとある目録1:出会い
とある年のホワイトデーにその人とは出会った。
とある会社で行われた2回目の面接の日だった。
最初に怖そうなおじさんが入ってきて、ぶっきらぼうに話をし始めた。
(怖いなぁ…。)
そう思いながらビクビクしていたのを覚えている。
アニメ好きなんだよね?自分をキャラクターに例えると誰?
うーんと悩んで。
誰かなぁ、とその頃見たアニメが頭をぐるぐる。
氷菓の千反田えるちゃん。なんでも気になることは納得しないと気が済まないから。
アニメを見始めたのはその半年前くらいで見ていたアニメは限られていたこともあり、
思いついたキャラクターもそれくらいだった。
今ならきっと別のキャラクターをあげているだろう。
アニメぢゃないけど、うまるちゃんとか。
それはさておき。
ふーん。ちょっと待ってて。
あ、はい…。
興味のなさそうな返事に内心もう帰りたかった。
どうせダメなのだろう、とも思っていたから。
それくらい怖かったのだ。
そんな返答した後しばらくしてその人は部屋に入ってきた。
もう1人ぼやっとした人と一緒に。
急に呼ばれて…。まだ履歴書も読んでないからちょっと待ってね。
あ…はい。
(面接なのに履歴書を読んでないのかぁ…。でもまぁ大した履歴書でもないし、そんなものなのかな。)
そう苦笑しながら面接が始まった。
それがその人との出会いだった。
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