突如広大な砂地が見たくなり鳥取旅行をした話 1日目(昼間)

前話: 突如広大な砂地が見たくなり鳥取旅行をした話 出発前
著者: 野田 哲広

出発当日


深夜バスの手配を済ませ、当日。
大まかな旅の予定をたてていく中で、
砂を見に行くという目的とは別に

「宿は予約せず野宿をする」

という、いかにも貧乏旅行丸出しの企画をたてていた。
加えて、鳥取駅から砂丘まではヒッチハイクして向かう。

実に浅はかな、
行ってみたら意外と地元のみんなが優しく接してくれて
あれ食え!コレ食え!泊まってけ!の「田舎に泊まろう」
よろしくバリの希有な展開が待っているんじゃないかと、
体たらくな想像をいっぱいに膨らませ、

※膨らみきった、もてなされた図

東京駅で2人と合流。
長距離バスにゆられること約10時間。
朝8時、鳥取駅に降り立つのである。

いざ、鳥取砂丘へ


朝方の鳥取は驚くほど静か。
ヒッチハイクをしようにも、車どころかまず人がいない。

せっかく時間があるのに急いでも仕方ないと、
散策がてら鳥取砂丘まで歩くことにする。

道中は初日ということもあり、まだ元気がある。
写真を撮ったり、寄り道したりとだいぶ迂回しつつ
目的の砂丘を目指す。

繁華街を抜け、1時間ほど歩くと道自体も傾斜がつき出す。
大きなトンネルにさしかかったところで看板には「この先、鳥取砂丘」の文字が。


「オオオオオオオオ!!」
全員声に出して喜び、我先にと駆けていく。

トンネルを抜けた先には...


鳥取砂丘!!



...........なんて、広がっておらず。


それもそのはず、そもそも鳥取砂丘までの道を
歩こうなんて観光客、そういるもんじゃない。
トンネル前の看板も、もちろん自動車ありき。

徒歩ではあまりに遠い、「この先、鳥取砂丘」。
ため息をぐっと飲み込み、残り1キロ弱の道のりを
黙々と歩く3人なのである。

念願の砂!


トンネルを抜けてから歩き続けること、20分。
ついに、念願の砂丘を目の前にする。

「おお、、コレが、、、」

目の前に広がる一面の砂。砂。砂。
見渡す限りの砂地。
海岸まで500メートルは有にあり、うずたかく積上った砂の山が
海岸をすっぽりと隠している。。

ただただ感動...

突発的な衝動も、こんな広大な砂地に呼ばれていたならば
納得である。

が、それ以外は特に何も無く、

10分もしないうちに飽きました。



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